内容説明
ネット掲示板で「泣ける!」と話題になったスレッド“ゲーセンで出会った不思議な子の話”、待望の小説化!本書だけの書き下ろし小説『最後の花火』も収録。作家・富澤南、衝撃のデビュー作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひがし
5
「でも夢は、やっぱり叶わないから、夢なのかもしれない。」さらっと読了。個人的には表題作よりも「最後の花火」の方が好きでした。ありがちな話で、ご都合主義感はありますが、楽しめました。夢は必ず叶うとは限りませんよね。2014/11/13
もりけい
4
ゲームでつながる短編二作。自分の人生をゲームが占めていた時代があり、読むとゲーセンに行きたくなり、ゲームを作りたくなりました。ひょっとしたらこんな出会いがあるかもと思わせてくれるところが夢があって良いです。2014/11/16
橘梓弓
3
「ゲーセンで~」正直、スレで読んだ時の方が楽しめた。こんなことあるのかな、でもこういう人は確かにいるんだよな、みたいな、曖昧ながらも共感できる、そんな不思議な感覚は、掲示板に書き込むスタイルだからこそ味わえるんだろうか。でもこれは、一度読んだ物語が改稿されて出版された時の感覚に近いのかもしれない。/「最後の花火」書下ろし。たぶん、最初の会社にいて、その中で自分の場所を作り上げていったら、いわゆる勝ち組って言われるようになるんだろうな。でもそれじゃ自分が生きてる意味がわからなくなる。ならきっと、これでいい。2015/05/06
kureha
2
『ゲーセンで出会った不思議な子の話』はスレッドという媒体で読むとより味わえたかなと思う。 『最後の花火』はゲーム制作を夢見る青年の話なんだが……ただひとつの失敗でこんなにも無慈悲にチャンスのひとつも無くなるのだろうかと少々疑問に思った。ただ作者の伝えたいことは伝わりました。夢を持つ人にとって主人公の出した答え、これもひとつの終着点ですね。2018/05/08
テク
2
まとめでこの人の作品はほぼ読了済みの中での小説版。相変わらずの人物表現の上手さ。夢を叶えられる人なんてほんの一握りで、夢を諦めても人生は続いていく。そんな当たり前のことを感じさせてくれる作品だった。ただ、サブタイトルを見ただけで展開が分かってしまうのが、少し残念。2017/01/05