内容説明
100万ダウンロード突破の人気アプリ『朗読少女』が小説化。朗読倶楽部が主催するイベントに向けて、準備を進める部員たち。様々な出来事を乗り越え、一丸となろうとしていた時、少女がひとり、永い眠りに落ちた…。
著者等紹介
中村うさぎ[ナカムラウサギ]
作家、エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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johnta_rou
6
タイトルで借りたら中村うさぎさん著作の本だった!うおービックリ(20年振りにラノベ復帰って凄いですね)。眠りから目を覚まさない姉の梨香子を救うべく、朗読倶楽部が禁断の図書館へ足を踏み入れる。混沌とした夢の中で、碑文谷くんはどうやって現実に戻ってきたのだろう‥。+タイトルで勝手に「禁断の図書館」が舞台なのかと思ってしまっていた;面白かったけど「あれ?」という読了感なのは、その所為かな。先走ってはいけませんね…反省。2013/08/28
葛野桂馬@時津風@ハスター
4
もともとアプリだったのか。そんなことぜんぜん知らなかった。宮沢賢治の作品を上手く使いながら、キャラクター達の心情を綺麗に描いている。ここで終わるのは何かもったいない一冊。ライトノベルから離れて久しいらしいけど、ラノベ脳はぜんぜん錆ついていない(というか、作風が今風じゃない分、新鮮で読みやすい)し是非ともシリーズ化して欲しい。2013/08/28
梨紗
3
表紙のイラスト、というか青色に惹かれて手に取りました。すっごくきれいな色です。朗読少女というアプリがどういうものなのかさっぱりわからないんですが、正直どっち付かずな内容だなって感じました。そもそも禁断の図書館ってタイトルにあるのに、それに触れたのは最後の最後。しかも終わった後一切それに触れずに終了。禁断の図書館部分はなくてもよかったのでは?それともアプリがそういう内容なの?それならせめて半分はこっちを書いてほしかったけど。2018/04/07
浮草
3
青春もの。ラノベが書きたかった作者の思うラノベは こんな感じなんだね。嫌らしさもないけど深みもライトでした。2017/05/08
文月葵
1
人気アプリ「朗読少女」のノベライズ。朗読少女らしい穏やかな世界観を踏襲しながらも、オリジナルキャラを前面に押し出した別作品。ベテラン作家だけあって読み心地は安定しているが、面白いかと問われると微妙。正直これ、乙葉しおりを読書好きの別キャラに置き換えても成り立つ話です。お話の中核を成すのは主人公、鏑木龍太と姉の梨香子。特に姉の自己主張は強いのでしおりの存在が益々薄れます。「わたしがいてもいなくても、世界は何も変わらない」というしおりの台詞が皮肉に聞こえる。せめてコミカライズに習ってノベライズして欲しかった。2015/08/30