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内容説明
夏休み。帆夏とプールにいくはずが、何故か紫織子同伴になり、張り合う二人に振り回される是光。一方で、ヒカルの次の“心残り”を晴らすため動き始めるが、「今度の女は、どこのどいつだ」「それが、弱ったことに、ぼくにもわからないんだ」―名も顔も知らない少女を見つけることが“約束”だと言うヒカルに唖然とすることに。ブログの記事を唯一のヒントに、約束の喫茶店を訪れてはみたものの、なんとその店では葵がバイト中で!?大人気学園ロマンス第5巻。
著者等紹介
野村美月[ノムラミズキ]
福島出身。『赤城山卓球場に歌声は響く』で第3回えんため大賞小説部門最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
108
毎度魅力的なヒロインが出てくるのには感心するが今回はヒロインの扱いが変化球で趣向が面白い。前巻と比べてトーンが再び明るくなりコメディーが溌剌としている。是光の活躍ぷりが痛快でモテるのも納得だが終盤の展開ではヒカルも株を上げたね。2012/09/26
ひめありす@灯れ松明の火
77
出口の見えぬ夜の岸、出口を探し彷徨う光を救うくれないの花。まだ不安定な小さな光を包み込み、優しく包んだたそがれのグラデーション。振り返った時には既に姿が見えぬもう遠い空の色。どれだけ金色の光の鎖を伸ばしても、手の届かぬ色。それでも光は探す。言葉と時、僅かな手がかり。すぐ傍にある闇に曖昧な人影。けれど、求めた暖かさを覚えている。どれだけ救われたかを、この心は訴える。偽りのサフランが胸に抱くのは、闇に染まる紫ではない。貴方に似合うのは、濃いに恥じらう乙女の頬の色。触れた指先を熱く熱く染めた熱。黄色い花の紅の色2012/12/16
コリ
72
今までに比べシリアスは少な目。コミカルな話ばかりで、気楽に楽しく読めた。今回は帆夏がとにかく可愛い!小学生のしーこ相手に張り合う姿は大人気無さ含めて微笑ましい(笑)それだけ是光に本気って事だしね。最後は約束通り二人でプールに行けていい雰囲気に。挿絵付きの「ちゃんと、守ってよね」が反則的に可愛かった。そして次回はどうやら朝ちゃんがメイン。是光との交流でどんな変化を見せてくれるのかとても楽しみ。サンタクロースを小学三年生まで信じてた純粋さが残ってる事を祈りますかね(笑)2012/09/03
Yobata
69
特装版しか持ってなかったので通常版で再読。「末摘花」,サフラン回。ネット上で知り合ったサフランとオフで出会う為の喫茶店に行く是光だが、葵に式部,紫織子,月夜子と次々現れなかなかサフランに会えないというコメディ色が多い今回wサフランこと常陸ベニは顔にコンプレックスを持った女の子。表紙でもちゃんと鼻が隠れてるんだね。あえて偽サフランと呼ばれるサフルールを名乗っていたベニに対し、偽物も本物も関係ない,外見なんて気にしない,君の心に惹かれたのだからとヒカルの言葉を伝える是光。さすがヒカル、それでこそ女たらしw→2014/08/05
くろり - しろくろりちよ
67
今回のヒカルの“心残り"は、花のブログを通して知り合った顔も名前も知らない女の子。夏休み、彼女を探す為、是光は約束の喫茶店に通い続ける。葵がバイトをしていて、朝衣が見張りをしていたり、乱入して来たしーこと式部さんと一波乱あったり…目的の女の子「サフルール」にはなかなか出会えない。やっと出会えた彼女に本気で「どんな花も美しい」と言い切れるヒカルは本当に素敵で。一方物語は、ヒカルの死の真相に近付いていく。是光の周りはますますハーレム化しているけれど…どの花を選ぶのか選ばないのかも含め…続きに期待。2013/06/05