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内容説明
「死神の仕事をしてもらいます」サリが告げた新たな仕事―それは、生者から命を奪うこと。「冗談じゃねえ、ふざけんな!」“姫護者”としての仕事にも慣れてきた健太郎たちだが、これにはさすがに反発する。だが、今回はどうやらワケありらしい。寿命が尽きたはずなのに元気な老婆。しかもその人は、高校の担任、張飛の知り合いで―!?姫護者たちは悩む。命とは何か。命を失った不死の自分が、命にどう向き合うべきか…。ハートフル不死者コメディ第三弾。
著者等紹介
田口仙年堂[タグチセンネンドウ]
1979年生まれ。代表作は「吉永さん家のガーゴイル」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュエパイ
3
自分がその立場になったら、きっと同じことをする。うん、それは私もそう想う、でも、それでもやっぱり止めなくちゃいけないことだったんだって、そう想う。 死ななくちゃいけないのに、無理にゆがめて生きながらえさせられているおばあさんと、生きることを祈ってしまった先生の話。命は大事で、でもマニュアルがないから、いつもいつも悩んで決めなくちゃ。私も、彼らのように、きちんと見送れたならよかったのになぁ。そうしたら、死んだことの実感が、わく様になるのかな。ただ、遠いところに引っ越したような、そんな気持ちのまま。2011/09/25
無銘
1
不死者になった少年達と死神の姫(3歳児)のハートフルコメディ(ただし死人は出る)。ここで完結。張飛の行動は身勝手極まりないが、本来どうにもならないことをどうにかする力を手に入れてしまった時、やはり人間ならそうするだろう。間違ったことと分かっていても。彼の決意を悪と断ずることができずに悩み、色々なものを見つめ直した末に彼を止めることを決意した健太郎達の成長が素晴らしい。続きが無いのが実に勿体ない。2011/12/05
ちいたけ
0
完結。張飛が理屈より感情で動く様、切ないねえ。2013/06/16
K-Wing
0
今回の張飛の行動は人間としてはそんなにおかしなことではないけど、それが許せないのがまた人間ってとこかな。 まあ打ち切りはしゃあないか……。2012/11/05
おーた
0
死神の手伝いをすることになった3人の男の子の話の3巻目。 恩師の寿命を延ばすため、他人の魂を奪うことを選択した単細胞な担任教師。 主人公達は。彼を止めれば一人が死ぬことにためらい、彼の主張も理解できてしまうことに迷う。 もう少し、命の終わりに向き合った描写があっても良かったかな。 そして、今回でシリーズ打ち切り。 2011/09/26