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内容説明
謎の竜使いとしてユーリたちの前に現われ、その後、仲間となったクリティア族のジュディス。彼女は、“人魔戦争”の原因となった新型魔導器を生んだ研究者ヘルメスの娘だった。父とテムザで平穏な日々を過ごしていたジュディスは、ある夜、バルビュサの峰へなにかが飛ぶ姿を見て、好奇心から正体を確かめるために家を抜け出すのだが…。知られざるジュディスの物語が、今、始まる!ゲームオリジナルスタッフがお届けする外伝シリーズ第二弾の登場。
著者等紹介
奥田孝明[オクダタカアキ]
株式会社バンダイナムコゲームス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ノイス
7
幼少のジュディスの暮らしぶりやヘルメスの研究・葛藤、そして始祖の隷長の神威。虚空の仮面から読んできたが、また一段と密度の濃い内容となっている。正直ゲームシナリオの酷評が信じられないというか、書くものを間違えただけのではないかというか。ただ壮絶であるだけに、この過去はゲーム内では明かさなくて正解であったとも思う。ジュディスへの印象が大きく変わる作品。2013/12/28
サランラップ
3
ついに明かされたジュディスの過去。故郷のテムザが崩壊していく様は残酷で背すじが凍り付きました。酷すぎる。父が手紙にしたためた真実も、ジュディスに伝わらなかったのも辛い。こんなにも父娘愛し合っているのに。クリティア族のみ使えるナギークも、一見意思疎通や精神統率ができたり便利なようで、個々の個性が消え、うすら寒いものがある。そんな絶望的な物語の中でも、バウルとジュディスの心通わし一体となって空を飛んだりする様子が救いでした。これからどうなるのか。2017/12/05
ユキミ
3
ジュディスの本編よりも前のお話。主に彼女とバウル、父親であるヘルメスと、人魔戦争がメインです。時代は前作のレイヴン外伝と同じなので、此方を読んでおくとリンクしてる部分があったりして「おっ」となります。クールな彼女の過去。幼少期は今では考えられないくらい無邪気で奔放(奔放さはまぁ現在か)、そして父親に対する絶対的な愛。悲劇的な経験を重ね、灰色の影とどう対峙していくのか。後半楽しみです。2016/06/10
ちる
3
ジュディスの過去が描かれている本作品。こんなにも壮絶な過去だったのかと……。ヘルメスの娘を思う気持ちだったり、バウルとの交流だったり、ジュディスの気持ちが丁寧に描かれる。自分でもまさか泣くとは思わなかったわ。良作の予感。引き続き下巻いきます。2013/07/02
壱華
3
ジュディスとバウルのコンビが可愛い……! ヘルメスさんの苦悩、葛藤が非常に人間らしくて、「ジュディスの笑みが見たかった」にぐっときました。ジュディスがエステルを見殺しにできなかったのは、父を悪と断じるのと同義だからなんだろうな……と思うと切ない。2013/04/04