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内容説明
“妄想少女”リサたちとの出会いにより、高柳君を巡るライバルである本物の河内利沙ともお近づきになったあすみ。そんなある日、「超豪華なユニコーンホテルの宿泊券をGETしたから高柳君とその他を誘いなさい」と命じられほくほく。一方その頃D組では、高柳君を傷つけ書き初めを破った仁島さんを想うチャラ男・沢田の妄想少女サチコが衰弱しきっていた。そしてあすみの机から、プラチナチケットが消えた―!?愛欲まみれの超リア中ラブコメ第2巻。
著者等紹介
やのゆい[ヤノユイ]
青森生まれの東京育ち。調理師免許を得た後、第12回えんための大賞優秀賞受賞『わたしと男子と思春期妄想の彼女たち』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
11
男子たちの妄想の産物《妄想少女》を見ることができる少女の、恋と青春の物語。前回の事件でキーマンとなった仁島を巡る今回のエピソードは、やや重たいストーリーに。なんとも寄り道の多いストーリーではあったが、仁島さんも沢田も救われてくれて良かった。そして、妄想少女とは儚い存在なのね……。 主人公あすみの一人称視点で描かれる、ちょっとお馬鹿で軽妙な文体はなかなかおもしろい。けれど妄想少女との会話が、脳内で行われているのか、それとも実際に口に出しているのかが分かりにくいのが、読んでいく上で気になる点か。2013/03/05
カインズ
5
【相変わらず暴走】口絵を見たときに思わずケータイ小説的な何かを想像してしまった。しかし、あすみの暴走がひどい。笑ったのが高柳に勝手にBL疑惑をかけフィリピンで性転換手術を受けようと決意するくだり。こんな女主人公いねぇよ!ストーリー自体は、けっこうシリアス分が高く、病んじゃってる人も出てきたりで重い印象を受ける。それにしても、この本を読むと『忍たま』が読みたくなってしまう。2011/06/12
サエズリ割津
4
男子の妄想している少女が見えるコンタクトを虚無僧からもらった主人公あすみを中心に巻き起こるドタバタラブコメ第2巻。恋のライバルでもある利沙から預かった高級ホテルのチケットをあすみが失くしてしまったり、優男沢田の恋路をサポートしたりしてました。チケット事件の解決で話が一区切りするかと思いきや、解決してない沢田の問題まで収めたのには驚きました。次巻も読みます2017/09/30
秋庭誠
4
B 愛欲+妄想まみれの女子中学生によるリア中コメディ二巻目。この適度なギャグとシリアス感がうまい具合に調整されていて、読んでいてあまり苦痛にならない。一巻読んでいた時も感じてはいたが、一人称が女子のラノベはかなり几帳種だったりする。それ故にか、新鮮味が持続する。さて、高柳君に異変。主人公危うし。2014/02/04
のがわ
3
思春期女子の暴走(と書いて「空回り」)気味のアタマの中をやや詰め込んだ文章でうまく表現しているところが本シリーズ一番の特徴であると同時に読者を選ぶ部分かと思う。前巻もそうだったが当初はやや批判的に描かれるキャラが終盤に主人公が精神的に成長し理解が進むに従い好意的な印象に変わるところ点も他作品には無い魅力。主人公の憧れの存在たる「高柳君」が読者からするとやや平板なキャラなのも主人公の成長にともない変わっていくのかな。2012/06/11