出版社内容情報
“文学少女”シリーズに登場する“文学作品”を天野遠子のグルメコメント付で解説する究極の図書ガイド！
“文学少女”シリーズに登場する美味しそうな“文学作品”の数々を徹底解説！ 遠子先輩が味を評したグルメコメントに加え、各文学作品のあらすじや著者プロフィール等も補完。この1冊で、目指せあなたも“文学少女”!!
内容説明
物語や文学を、食べちゃうくらい深く激しく愛する“文学少女”がお薦めする、古今東西の美味しい文学の図書ガイド。
目次
第１章 “文学少女”の物語バイキング（イングリッシュ・ティーガーデン（英国文学）
ジャーマン・ブッフェ（ドイツ文学）
ヨーロピアン・アラカルト（その他ヨーロッパ文学）
アメリカン・ダイナー（アメリカ・カナダ文学）
和の美味礼賛（日本文学））
第２章 “文学少女”の文学案内（『“文学少女”と死にたがりの道化』；『“文学少女”と飢え渇く幽霊』；『“文学少女”と繋がれた愚者』；『“文学少女”と穢名の天使』；『“文学少女”と慟哭の巡礼者』；『“文学少女”と月花を孕く水妖』；『“文学少女”と神に臨む作家』；『“文学少女”見習いの、初戀。』；『“文学少女”見習いの、傷心。』）
野村美月インタビュー「本読みの物語遍歴」
竹岡美穂イラストコメント「私が出会った本」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや＠灯れ松明の火
66
美味しそうな料理の描写に涎を流すことは多々ある。目が追う文字の羅列が脳内で画像や音楽に変換されたりすることもまた然り。ならば物語を食べ物の味として感じる共感覚ってのもありかもしれず。『アリス』や『秘密の花園』『メアリー・ポピンズ』はクッキーに、『夏への扉』は夏野菜の冷製パスタに、『春琴抄』はふぐの刺身に頭の中で大変身。ふぐ刺しなんか一度も食ったことないわボケェと怒鳴ることなかれ、足りない経験は想像力で補うのも乙なもの。本のページを破り食む他称妖怪・自称文学少女が味わい尽くした美味な物語の数々をご賞味あれ。2011/02/17
ひめありす＠灯れ松明の火
47
続き→ライ麦畑でつかまえては青臭くてちょっとうっとなっちゃった。私はハルキ訳のが好き。蜜柑も好きです！良い気分になるの！桜の森の満開の下はおっかないけど綺麗で好き。小僧の神様も可愛い。銀の匙も思わず笑みが溢れるし、万葉集もこの本で知って好きになりました。嵐が丘にはさんざん苦しめられ、人間失格には若干引いたし、友情にはきゅんきゅんし、運命の一冊になりそうな本にも出会えました。この本から教えて貰った本を読み伝えることの喜びをこれからも忘れず、いつか遠子先輩のような文学少女になれるよう精進していきたいです。2011/01/03
ひめありす＠灯れ松明の火
47
サッカレイの薔薇と指輪は漫画で読破。麦と王様は職場に持っていって暇な時によく眺めていました。高慢と偏見は末っ子ちゃんがお気に入りキャラクターです。サロメも読んだことがある気がします。飛ぶ教室もギムナジウムものの傑作でした。クラバートもお勧めされて。お国柄がよくわかります。ギタンジャリは甘いのにベタつかず爽やか。何度でも声に出して読みたくなります。グレート・ギャツビーは意外と良い奴でした。ティファニーで朝食をも好き。ホリーに安住の土地がありますように。次はアルト＝ハイデルベルクと最後の真珠が読みたいです。2010/09/26
ひめありす＠灯れ松明の火
44
プロジェクト・メモワールと題される映画化にまつわる関連書籍の一冊。探していて見つからなかったので、半ば諦めていたら職場傍のTSUTAYAにおいてあったと言う。古今東西の美味しいものをご紹介。この本には文学少女たる遠子先輩も、彼女の作家たる心葉くんも添え物程度にしか登場せず、メインたるはやはり文学作品達。この本を読んで実際に読んだ本もたくさんあります。巻末の野村先生のエッセイも、竹岡さんのイラストノベルも大好き。銀河鉄道の色私も作って比べっこしたい。2010/09/11
いちろく
26
紹介していただいた本。「文学少女シリーズ」で紹介された本をまとめた一冊らしい。原作は未読なのですが、児童文学から海外文学、近代文学まで紹介されているジャンルの幅広さや深さと、タイトルや表紙から受ける印象のギャップもあり、良い意味で意外であり驚いた。取り上げられている作品を実際の料理と味で表現しているのもユニーク。詳しくて面白く、毎日少しずつ読み進めた一冊でもあった。2022/09/09
