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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんぶん
9
大阪・郭噺の中編です。相変わらず毒舌で阿漕な乱暴者の和泉姐さんに禿のさらさは振り回されっぱなし。結婚や心中を迫られ、正体不明の金持ち、妊娠騒動も持ち上がる…色と欲の渦巻く大阪新町の郭を舞台に元禄文化を謳歌する人間たちのドラマ、いよいよ佳境です。上巻で書き忘れました「第八回・手塚治虫文化賞」受賞作品です。2014/04/12
MURAMASA
5
元々は時代劇漫画雑誌で連載されてたそうで、おじさん読者を対象にしてるだけあって、性愛描写もストレートなのですが、むしろ和泉の、金に汚く、したたかで、それが嫌みにならない奔放さを描きだす味付けとして、よい方向に働いています。中巻では、「敗者の町」がよかったです。大坂の陣で焼き尽くされてから60年ほど後が舞台の本作では、その当時をリアルに覚えている人もいて、それでも大坂の町は「天下の台所」として活気づいている。高度経済成長やバブルの頃を彷彿とさせる辺りも面白かったです。2010/01/17
四海鏡
2
狸の親子の話とか「忘れ物」の登場とか、急に奇想天外なガジェットが登場してきたなーと思ったものの、よく考えたら元ネタでもある当時の浮世草子だったり仮名草子だったり読本だったりは、こういう構成のものが多かったのかもなーなどと。巻末の近世文学研究家との対談も興味深かった。2011/04/24
うき。
2
守銭奴、というほど下品な感じはしないけど…ささらとの関係がありきたりじゃなくていい感じ。いずれ水揚げのときがきて、どんな遊女になるのかしら。きっと似ないんだろうなー。下巻楽しみー。2010/01/27
緑虫@漫画
2
携帯とかの現代ネタをギャグとして使うのが上手い。一歩間違えればシュールに傾きかねない「忘れ物」の話も自然に読ませてしまうのは力量の現れ。下巻でどう締めるのか2010/01/25