内容説明
パラデール教の司祭・ミーナは、お目付役の怪物・ギーを連れて、怪異の多いことで有名なグメーラにやってくる。「魔王」伯と呼ばれるナリスフレイと対面するも、噂とは違う穏やかな応対に安堵するミーナ。そう、帰る訳にはいかないのだ…あのことを教えてもらうために。しかし、家令のファランドや村人たちの態度にどこか違和感を覚えたミーナは、その夜、ナリスフレイにそっくりで不肖の弟だと名乗るレイヴェンに出会い―!?神々の時代をこえて、今、闇の大地に乙女の祈りの歌が響く。
著者等紹介
響野夏菜[ヒビキノカナ]
11月20日、埼玉生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆり
8
シリアスよりのファンタジー少女小説。女神の神話とからめられた雰囲気も良く、ヒロインも知的で頑張り屋でほどよくしたたかで私好み。一筋縄で全然いかない伯爵家の真実に体当たりして傷つきつつも光を見出したミーナ、頑張った!ファランドさんの態度が柔らかくなったのが一番感動的でした(笑)。私好みでいうと断然ナリスフレイお兄ちゃんなのですが、レイヴェンにはなんというか、理屈抜きの魅力があるなあ。ミーナの出生の秘密が気になる。女神の神話と名前だけでなく重なるものがありそうで。イラストが可愛らしくてきれいなのも良い。2015/10/12
ぽぽりん
4
お上品な表紙だから中身もおしとやかかと思ったら、元気な主人公でホッ( ^o^)=3 響野さんのは元気な主人公の方が面白いからな〜。ものすごくざっくり言っちゃうと冒頭の神話の再現みたいな感じなのかな?と思わせつつうまく裏切ってくれるのを期待。ただナリスフレイとレイヴェンを同一人物ではと疑いながら、二重人格と知ってあれほど驚くのが不可解。普通演技では?の次に疑うのがそこだと思うけど。私が最初からそれ想定してたからそう感じるのかなぁ…2012/03/16
ちるる
4
ヒロインの喧嘩上等!みたいな性格が楽しい。序盤、慇懃な伯爵やどぎつい家令とのやりとりが常に喧嘩腰で笑ったwwちなみに…兄か弟か悩むところですが、こーゆー形の三角関係は萌えます。2011/08/28
しゃちおおかみ
4
続編読みたい!。見た目可愛く、中身は頼りになるヒロインも嫌味なし。女神の娘の「恋歌」なんだから、ラブありですよね!?。・・・兄弟で一つの身体とは、トライアングルしてもどっちか一人を選ばなくて済むのでは?・・・などと俗物してしまった、反省。2010/03/03
ななな
3
怪異の多いことで有名なグメーラに司祭としてやってきたミーナ。「魔王」伯と呼ばれ恐れられるナリスフレイ伯爵にはとある秘密があり―――。 主人公は結構はっきりした性格なので読んでいてすがすがしかったです。でも聖職者なので甘いシーンとかほぼなし^^; 次巻は何かありますかねー。2012/01/23