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内容説明
世界の新興市場を、最速で制覇する。サムスン式“ボトムアップ”決定術とは。
目次
序章 「意思決定の速さ」がなければ生き残れない時代
第1章 決定のスピードと情報管理でビジネスを制する!
第2章 サムスンはこうして世界を制した
第3章 危機におけるリーダーと組織の役割
第4章 グローバル時代の「ものづくり」
第5章 これから日本はどこへ向かうべきか
著者等紹介
吉川良三[ヨシカワリョウゾウ]
1940年生まれ。64年日立製作所に入社後、ソフトウェア開発に従事。CAD/CAMに関する論文を多数発表し、日本能率協会専任講師を務めるなど日本のCAD/CAMの普及に貢献。89年に日本鋼管(現JFEホールディングス)エレクトロニクス本部開発部長として次世代CAD/CAMシステムを開発。94年から韓国三星(サムスン)電子常務としてCAD/CAMを中心とした開発革新業務を推進。帰国後、2004年より東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センターに所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まめタンク
8
グローバル経済において戦いは「リーグ戦」から「トーナメント方式」に移行しつつある。ソニーやパナソックにといった日本を代表するエレクトロニクス企業が軒並み大幅な赤字を計上している。日本の技術力が世界一なのは今も変わらないだろう。しかし、それは時には過剰スペックとなってしまう。サムスンでは年間で1万点近い新商品を発売する。多品種少量生産。徹底的なボトムアップで現地人を社長に据え、現地に根ざした製品を発売する。新興国にとってのブランドは「ソニー」や「パナソニック」ではなくサムスンなのだ。2012/04/17
Manabu Yoshimura
7
国内大手電気メーカーさんとお取り引きをさせて頂いている関係上、非常に身近な話題だった。『品質はお客さまが決める。』これは当たり前のことかもしれないが、固定観念はなかなか変えられないと感じた。韓国の危機意識を痛切に感じ、また日本人のマインドセットも変革が求められていると感じる一冊だった2012/01/25
Hirouch
3
サムスンの元会長と直接交流のあった筆者だったからこそ見えていた、知っていら内容が含まれており、興味深く読みました。 松下幸之助の教えを一番実践しているのがサムスンだとのこと、なるほど。 現在会社の要請で夜間に学校で経営を学んでおり、サムスンが、ケーススタディで取り上げられていたので読んでみましたが、色々とモチベーションアップにも効果がありました。2024/01/28
Hiroki Nishizumi
3
参考になった。つねに前を向いて進むべきだとの想いを強くした。 p.36 トップダウンは無用な調査資料作成が増える分、意思決定が遅い p.132 三か月とは言わない、三日であっても、ほとんど寝ることもなく、何かを考えたことがあるか? p.156 日本人には経営者・技術者・消費者の傲慢というべき三つの驕りがある p.176 卵の殻を自ら割れば生命を持った鳥になるが、他人が割れば目玉焼きにしかならない 評価B2012/08/14
stroatman
2
勝てば官軍だし、汚い手を使っても勝てばいいと言われればそれまでだけど、特許侵害とか対アップルとの裁判とか負の面に一切言及がない。更にいうと韓国自体はそれほど浮上していなくて、サムスンの一強状態で、大多数の韓国国民はサムスンに搾取される立場だと思うので、手放しで褒められない。でも日本が危機意識がなくて現在ゆでガエル状態なこと、経営陣がポンコツすぎて将来性がないなのは全くその通り。本の内容については、個人的にな要望だけど、下請け企業とどう付き合ってるのか知りたかった。日本企業とどう違うのか一緒なのか2015/03/08