角川oneテーマ21<br> 創造はシステムである―「失敗学」から「創造学」へ

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角川oneテーマ21
創造はシステムである―「失敗学」から「創造学」へ

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047101883
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0295

内容説明

誰でも繰り返し創造ができる思考の過程をシステム化。東京大学で実践されている最先端講義をすべて公開。

目次

第1章 創造は要求から(試しに創造してみよう;思いを言葉にしよう ほか)
第2章 思考方法はワンパターン(簡単な思考演算を用いると、新たな設計解が導ける;「凍結させる」の思考演算子を使う ほか)
第3章 システムは可視化できる(要求機能を整理しないと、創造したいものの全体像がわからない;ジャガイモ皮剥き器の要求機能をあげよう ほか)
第4章 真似ができない創造化(干渉設計よりもわかりにくい複雑設計が続々と生まれた;人智を超えるような複雑な設計で失敗する ほか)

著者等紹介

中尾政之[ナカオマサユキ]
1958年生まれ。83年、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。同年、日立金属株式会社入社、同社磁性材料研究所勤務。89年、HMT Technology Corp.に出向、磁気ディスク生産設備の立ち上げに従事。92年、東京大学大学院工学系研究科産業機械工学専攻助教授。2001年、東京大学工学部附属総合試験所教授。06年、東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

羊山羊

11
失敗学で有名な畑村洋太郎氏に師事した方が著した、創造論の新書。まず、創りたいモノ「要求」を定義して、それを明確にするために「TRIZ」を使い、更にそこから無駄を削ぎ落としていき、クオリティを上げていく想像設計の思考が図解付きでなめらかに説明される。 成功体験しか取り上げられることのないこのテの解説本の中では格段に読みやすくて具体的。2023/10/23

モート

2
中尾政行さんのいう根本的なWhat to do という要求機能は、辻野晃一郎さんのいう「ビックピクチャー」を描くと同じことを言っている。つまり、日本の成長フェーズに求められることを異口同音に表現していて、過去に成功した明治維新以来の欧米のキャチアップのフェーズではないといっている。その上で「具体的な定量化」というhow to make の方法論が、この本に書いてある。2019/06/18

Naohito

2
「創造」を「自分にも力を設定して、自分にとって新しい作品や作業を、新たに作ること」と定義。目的を設定しておけば、仮に当初に決めた手段が不都合になっても、どのような代替手段を選べば良いか自動的に分かる。自分には無い理系の考え方の本。2012/08/29

fn23

2
★★★☆☆ 失敗学のその先に創造がある、には共感。発想の手法だったりmodular/integrated論だったり話はあっちこっち飛ぶがそれなりに面白い。TRIZを「思考演算子」として紹介。高級フレンチ=integrated、中間のファミレス=modular、駅前の個人食堂=integratedの分析は面白い。2011/07/23

kkd

2
modularとintegratedのハイブリッドがよいという主張。TRIZの説明(思考演算子)がわかりやすかった。家に積読しているTRIZの本を読んでみようと思った。アメリカの組織のあり方はソフトウェア開発のコンテキストだと、Agile developmentによって、modularから明らかにintegratedに移行している。逆に日本のソフトウェア開発の現場は中途半端なintegratedに感じる。2009/09/04

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