新潮文庫<br> 義民が駆ける

個数:

新潮文庫
義民が駆ける

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年07月07日 09時50分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101247298
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

天保11年江戸城御小座敷。徳川家斉は老中水野忠邦に質した。川越を荘内に転封する件は如何に――。水野は川越を荘内へ、荘内を長岡へ、長岡を川越へ転封する三方国替えの沙汰を出すも反発した荘内の百姓は駕籠訴を決断する。「あげだ、ええ殿さまはどごさ行ったっていねぞ」。越訴(おっそ)は天下の大罪。しかし藩主酒井家の恩に報いるため、百姓たちは命を賭けて江戸を目指す。天保義民事件を描く歴史長編。

内容説明

天保11年江戸城御小座敷。徳川家斉は老中水野忠邦に質した。川越を荘内に転封する件は如何に―。水野は川越を荘内へ、荘内を長岡へ、長岡を川越へ転封する三方国替えの沙汰を出すも反発した荘内の百姓は駕篭訴を決断する。「あげだ、ええ殿さまはどごさ行ったっていねぞ」。越訴は天下の大罪。しかし藩主酒井家の恩に報いるため、百姓たちは命を賭けて江戸を目指す。天保義民事件を描く歴史長編。

著者等紹介

藤沢周平[フジサワシュウヘイ]
1927‐1997。山形県生れ。山形師範卒業後、結核を発病。上京して五年間の闘病生活をおくる。’71(昭和46)年、「溟い海」でオール讀物新人賞を、’73年、「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として、武家もの、市井ものから、歴史小説、伝記小説まで幅広く活躍。『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』、『白き瓶』(吉川英治文学賞)、『市塵』(芸術選奨文部大臣賞)など、作品多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

71
「三方の領地替えを同時に実行」統治する幕府が、それぞれの藩の村人を納得させて実現できるのか?…お手並み拝見と読みはじめた。しかし、大好きな藤沢小説ですが道半ばにして途中下車をします。その理由は、何時もの藤沢小説にない、目まぐるしく登場する人物の多さについていけません。頭の中で交通渋滞が生じて、せっかくの物語の面白さについていけません。一旦、本を閉じることにしました。70作目の藤沢周平では初めてのことです。無念です。2025/02/21

加納恭史

23
藤沢周平さんの問題作である本書はあんまり読まれていないようだが、老中水野忠邦の天保の改革に関するので重要な事件だな。将軍家斎は将軍職を息子の家慶に譲ったが、隠居して大御所として政治を手放さない。老中水野忠邦は大御所の川越と庄内の国替えの話にもう一藩を加えて三方国替えを提案し了承を得た。家斎は高齢で長年の大奥の女性たちとの耽溺した生活に疲れていた。側妾四十人、御台所茂姫を加え十七人の腹から五十五人を生ませた。もはや松平定信の質素の遺訓は消え贅沢と女色に溺れて来た。転封は大奥に手を回した川越の策動なのだろう。2024/07/19

シュラフ

16
江戸時代の天保義民事件(1840年)を題材にした小説。人間社会のオモテとウラ。日々のニュース(オモテ)のウラにこそ真実がある場合があるので注意が必要だ。幕府による三方領地替え(川越藩→庄内藩→長岡藩)のオモテの理由は、酒田港取締り不行届きだが、ウラ事情は川越藩による大奥への働きかけがあった。そしてこれらに対する庄内藩領地の農民らの幕府への反対直訴のオモテの理由は、藩主からの恩に対する忠義ということなのだが、たんなる美しい話ということだけでよいのか・・・物事にはオモテとウラがあるんだよといった物語である。2024/07/21

のほほん

13
荘内藩に国替え命令が下りました。調べてみると賄賂がらみの策謀が臭います。これに一縷の望みをかけて物語が始まります。藩主は陳情を考えます。農民たちは今と新しい藩主とどちらがよいか考えます。答えが出ると、智恵者が策をねり、金主が金を用意し、指導者が農民たちを説いて、行動開始です。密かに着々と成果を積み重ねていきます。苦労の末、幕府に前例のない沙汰直りを勝ち取りました。農民たちは歓喜し、藩主も一安心です。農民たちの目的達成のための努力がすごいです。でも、一番すごいと思ったのはこれが史実だということです。2023/07/05

coldsurgeon

7
江戸後期、三方国替えという天封が引き起こした農民たちを巻き込んだ騒動が描かれた物語。庄内藩酒井家という明治維新まで長い期間領有した武家と、庄内藩の農民とが、大きな渦を起こして、国替えを阻止しようとする姿は、心を突き動かす。そこには主人公は一人ではなく、登場人物ひとりひとりが役割ではなく人として描かれているから、読みごたえが増す気がする。2023/05/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20883940
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品