角川oneテーマ21<br> 「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト

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角川oneテーマ21
「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト

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  • サイズ 新書判/ページ数 180p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784047100374
  • NDC分類 480.76
  • Cコード C0245

内容説明

旭山動物園、驚異の復活には、ビジネスモデルの原点がある!なぜ、厳寒の動物園に日本中から人が集まるのか。日本一の動物園は、こうして奇跡を起こす。

目次

第1章 「旭山動物園」復活プロジェクト(「珍獣」がいなくてもお客さんが増える秘密;予算がなくとも知恵を出し合う;予算がなくともアイデアで話題をつくる;「理想の動物園」とは何か)
第2章 動物の側になって考える(学術的知識は、よい展示をつくる;ストレスのない環境は、動物をもハッピーにする;命を感じる動物園)
第3章 動物から教えられること(動物から教えられること;「不利な条件」を克服する)
第4章 改革に必要な組織とは何か(改革に必要な組織にはスターは不要だ;動物園の経営学)
第5章 動物園と日本人(人はなぜ動物園に行くのか;未来に向けた動物園の役割)

著者等紹介

小菅正夫[コスゲマサオ]
1948年、北海道・札幌市生まれ。北海道・旭川市旭山動物園園長。73年、北海道大学獣医学部卒業。旭川市旭山動物園に獣医師として就職。その後、飼育係長などを歴任し、「親子動物教室」、夜9時まで開園する「夜の動物園」などの斬新な企画を連発する。95年、園長に就任するも翌年には入園者が過去最悪の26万人に激減し廃園の危機となる。その後、職員、関係者の努力で復活に成功。2004年には過去最高の145万人が来園し、月間の入場者数で上野動物園を上回り「日本一の動物園」としてマスコミで話題となる。現在では経済界からも注目されている。04年、「あざらし館」が日経MJ賞を受賞。人間の暮らしを考える「石狩川水系淡水生態館」実現が最後の夢である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kawa

38
いつ行っても楽しませてもらえる旭山動物園。小菅園長(執筆時)の改革に対する思いと手法が描かれる。「『動物園とは何か』という基本認識や、直接入園者に語りかけるワンポイト・ガイドなどの体験…(中略)…大切なのは、不遇のときの準備なのである。」なるほどと頷く。2021/05/14

masa

26
独創的な仕掛けが話題となり、最北の地にありながら一時は上野動物園を凌ぐ来園者を誇った小菅正夫前旭川動物園園長の手記。人々を惹き付けてやまないのは展示方法だけではない。あえて動物の死を告知する、見終わった人ができる範囲の行動を起こしてみようと思わせる仕掛けなど、動物園は人が人らしく生きていくために絶対に必要な施設であるとの熱い想いにとても共感した。久しぶりに八木山動物園(仙台)に行きたくなった~♪15942015/06/13

ビイーン

24
旭山動物園には、珍獣がいないのに何故人気があるのか、試行錯誤の中で得られたノウハウの一端を紹介している。改革に必要な組織にはスターは不要、野生生物を飼育した経験のない職員が人事異動で回されてくる弊害、コンプライアンスの問題等、動物園は一般企業と同じ問題を抱えているようだ。現代社会で個人が生き残るためのヒントがみえる。旭山動物園は遠いけれど、一度は家族で行ってみたい。2016/11/02

22
金がないなら、アイデアを出せ!かの有名な旭山動物園もかつては田舎の古びた動物園だった。動物の視線に立ち、自ら動きたくなる環境を作る。従来の動物園の常識に囚われない行動展示、立体展示と珍獣がいなくても強い動物園の秘密に迫る。2種以上を同じ環境で育てる共生展示。そして生と死、老いを感じさせるまさに「動物学・園」であった。人間のレクリエーションの為だけではなく、野生動物の保存という大きな任務もあるという。多くの動物が絶滅していく昨今、大きな命題を背負っている。小菅園長の動物愛を強く感じる。2021/05/31

James Hayashi

22
動物好き、ビジネスのマーケティング関連、改革を求める人。癒しを求めている人などいろんな方面に影響を与える可能性のある本。動物のためと、人間に見せるを兼ねた動物園の変革から、入園者数の大幅増を実現した元園長。涙が滲む場面もあった。再読。2021/02/06

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