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内容説明
ずさんな初動捜査を繰り返す警察、現場を検証しない検察官、保険金を払い渋る損保会社、車を知らない裁判官…。鑑定歴50年の駒沢氏が浮き彫りにする、交通事故に隠された驚くべき真実とは何か。
目次
1章 死人に口なし
2章 交通事故鑑定人とは
3章 駒沢氏との出会い
4章 偏見に満ちたバイク事故処理
5章 事件簿より
6章 学者に挑んだ父の執念
7章 完全勝訴への長い道のり
8章 切れた左足の謎
9章 被害者の父は元警察官
著者等紹介
柳原三佳[ヤナギハラミカ]
1963年生まれ。ジャーナリスト・ノンフィクション作家。雑誌編集記者を経て、独立。交通事故事件の取材中に駒沢幹也氏と出会い、それをきっかけに1993年より『週刊朝日』で“交通事故ホームズの事件簿”の連載を開始。以来、各誌で執筆を続ける。また、著書『これでいいのか自動車保険』(朝日新聞社)では自賠責保険の問題を取り上げ話題を呼び、結果として自賠責の査定制度改定につながった。自らもクルマや大型バイクを操り、WEBサイト『これでいいのか自動車保険・交通捜査』も運営。常に被害者やドライバーの視点で問題提起を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どんちん
23
古い話かなと、確かに事件は古いものもあるが、2002年出版であり、この事実からだと警察の体質が変わったというには、時間的にまだ足りていないか?警察ものの小説は好きである。中にはこの本にあるように、ずさんな登場人物もあるが、それは設定であり、多くの警察官はそうではないと思っていた。が、この本を読む限りでは、どうなんだろう。全ての警察がそうではないのだろうが、あまりにひどく、正直ショックであった。私は、2輪は昔でいう限定解除であるが、事故を起こさぬよう、もらわないようと思っているが、気を付けようと再認識した。2015/06/25
みゃん
7
怖すぎて斜め読み。加害者のウソがそのまま通ってなんの落ち度もない被害者に全ての過失がきせられる。それが、そこまで大昔の話でもなさそうで。2019/05/16
千冬
4
もちろん、依頼の中には「事故調査結果に納得いかず鑑定を依頼したものの、警察の調査が正しかった」というケースも多いのだろうけれど、こうした誤った結果が出されているのもまた事実。本書は2002年刊行なので、現在はもっと科学的な捜査手法が進んでいると思いたい。読後気になって調べてみたら、駒沢さんは2006年に永眠されたそうです。その技術と情熱が受け継がれていてほしい。2018/11/14
トナク
1
必ずしも加害者が正しく裁かれる訳ではないのが歯がゆいです。証拠保全の大切さを学びました。2024/10/18
沙弥
1
駒沢さんの事を取り上げたテレビを見たから読んでみた。ワシは止まったんよ。のじいちゃんの話が一番印象に残った。衰弱死するまで言い続けても届かない国の社会正義ってなんだろうね。2019/07/13
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