出版社内容情報
山の上に土で造られた戦国の城は、信長・秀吉によって、石垣、瓦、礎石建物(天守)を備える城へと大きく変わった。秀吉は平地にも石垣を築き、堀や惣構を設ける。巨大な土木構造物は政権のシンボルとなり、近世城郭の祖型となった。織豊期城郭研究の第一線に立つ著者が、秀吉一門の居城や、対徳川を想定した拠点の城、合戦で築かれた陣城などを、遺構・遺物から分析し、築城から政策、そして戦術までをも明らかにする。
【目次】
第一章 秀吉の居城
山崎城/大坂城/聚楽第と御土居/淀城/指月伏見城と木幡伏見城/京都新城/肥前名護屋城
第二章 一門の城
秀次と八幡山城/秀次と清須城/秀勝と亀山城/秀勝と大垣城/秀長と大和郡山城/金箔瓦と桐紋瓦を用いた城
第三章 家臣団の城
大名側からの豊臣城郭化/宇喜多秀家と岡山城/毛利輝元と広島城/浦戸城
第四章 天正一三年体制の城
堀尾吉晴と佐和山城/山内一豊と長浜城/中村一氏と水口岡山城/浅野長政と大津城/多賀秀種と宇陀松山城/本多利久と高取城
第五章 天正一八年体制の城
田中吉政と岡崎城/池田照政と吉田城/堀尾吉晴と浜松城・宗光と二俣城/山内一豊と掛川城/中村一氏と駿府城・一栄と三枚橋城
第六章 蒲生氏の会津における本支城体制
蒲生氏郷と会津若松城/蒲生領の支城網/蒲生氏郷と九戸城
第七章 合戦と陣城
賤ヶ岳合戦と陣城/小牧長久手合戦と陣城/小田原城攻めと石垣山一夜城/杉山城は織豊系城郭か/韮山城攻め/朝鮮出兵と倭城構築1 壱岐勝本城と対馬清水山城/朝鮮出兵と倭城構築2 慶尚南道と全羅南道に築かれた倭城
終章 秀吉の居城と陣城の意味するもの
内容説明
山の上に土で造られた戦国の城は、信長・秀吉によって、石垣、瓦、礎石建物(天守)を備える城へと大きく変わった。秀吉は平地にも石垣を築き、堀や惣構を設ける。巨大な土木構造物は政権のシンボルとなり、近世城郭の祖型となった。織豊期城郭研究の第一線に立つ著者が、秀吉一門の居城や、対徳川を想定した拠点の城、合戦で築かれた陣城などを、遺構・遺物から分析し、築城から政策、さらに戦術までをも明らかにする。
目次
第1章 秀吉の居城
第2章 一門の城
第3章 家臣団の城
第4章 天正一三年体制の城
第5章 天正一八年体制の城
第6章 蒲生氏の会津における本支城体制
第7章 合戦と陣城
終章 秀吉の居城と陣城の意味するもの
著者等紹介
中井均[ナカイヒトシ]
1955年大阪府生まれ。考古学者。滋賀県立大学名誉教授。龍谷大学文学部史学科卒業。滋賀県文化財保護協会、長浜城歴史博物館館長、滋賀県立大学人間文化学部教授などを歴任。専門は中・近世城館遺跡、近世大名墓。日本城郭協会評議員、織豊期城郭研究会代表、大名墓研究会代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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