出版社内容情報
毎日勉強ばかりで青白い顔をしていた王子様が、あるおばさんの庭で「みしのたくかにと」という立て札を目にします。王子様はそれが食べたいと言いだして…。この謎が解けたとき王子様の顔もバラ色に変わります。
内容説明
「あさがおかもしれない、すいかかもしれない、とにかくたのしみ」ふとっちょおばさんが種をまいたそばにこんな札を立てました。さて、どんな芽が出てくるでしょう?これはひとつぶの小さな種から「とにかくたのしみ」が実るまでのたのしいお話です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
s-kozy
58
帰省中の娘と本棚を振り返る。この絵本が好きだったそうです。うん、種を蒔くことから始まるんだね。2017/08/09
ぶんこ
55
お料理好きな太っちょおばさんが見つけた一粒のタネ。スイカや朝顔と言うご近所さん。おばさんは何が育つか楽しみと札を立てました。そこへお城の王子様が通りかかり、立て札を逆さに読んだことで素敵な未来が拓けたお話。ガチガチに着飾った王子様を見た太っちょおばさんの気転が素晴らしい。子どもは子どもらしく!ピクニックの場面には美味しそうなお料理がいっぱい。そして犬や猫、鳥もいます。ほのぼの。2024/09/20
♪みどりpiyopiyo♪
55
むかし、あるところに、ふとっちょのおばさんがすんでいました。ある日、おばさんが台所を掃除していますと、戸だなのすみから… ■これは楽しい♪ 素敵なお話を読みました。表紙のふくよかなおばさんと不思議な書名。おばさん、何を育ててるのかな? ■タネを育てたおばさんは、人間をも育ててくれたのですね。よその親子のことも おばさんみたいにスマートに導いてあげられたなら。■現代の子育てにも大きな気づきを与えてくれるよ。おばさんみたいな大人でありたい。「みしのたくかにとをたべた王子さま」(1972年)の改題・改訂 (→続2019/09/16
chiaki
49
ふとっちょおばさんが撒いた、なんだかよくわからないたった一粒の小さな種が、登場人物たちみんなをハッピーにしてしまう素敵なおはなし。ずっと気になりつつも自館に蔵書がなく後回しにしてしまってました。今までもったいなかった〰️!いろしもおくかにと!!さすが松岡享子さんです♡王さまが留守の間、クビになるまいと王子さまのお世話に躍起になる召し使いたちが可笑しい。こんないい本をもっと自館に入れたいです…2021/01/12
ケ・セラ・セラ
39
魔法の呪文のようなタイトル。どんなお話かと思ったら、とてもかわいい夢のあるお話。何の花、あるいは何の実がなる種なのか、あれこれ想像しながら待つのも「みしのたくかにと」ですね。さて、お城の王子さまもいろいろ勉強させられて大変ですが、子どもは遊びの中でこそ多くのことを学びますからね。ふとっちょおばさんの機転が素晴らしい。王子さまの将来も「みしのたくかにと」。2021/01/24