出版社内容情報
国宝・島津家文書の中の「江戸大地震之図」絵巻。ほぼ同じ絵巻がチェスター・ビーティ図書館にあり近衛家所蔵とされている。画像解析が進み興味深い事実がわかった。江戸の生活と政治を語る一級史料に迫る。
内容説明
国宝・島津家文書の中の「江戸大地震之図」。ほぼ同じ絵巻がアイルランドのチェスター・ビーティー図書館にあり、近衛家に旧蔵されていたという。2本の絵巻はなぜ作られたのか。地震による混乱と復興はどう描かれているのか。薩摩藩邸とそこにいた篤姫を描く意図は何か。画像を解析し、文献史料をあわせて読むと、地震にとどまらない事実が浮き彫りになっていく。安政江戸地震を通して幕末の政治と江戸の社会を語る絵画史料に迫る。
目次
はじめに 絵画史料として読む「江戸大地震之図」
第1章 にぎわう町並み
第2章 冠木門を構える屋敷
第3章 雪の中の行列
第4章 島津家と近衛家
第5章 大名屋敷と江戸城
第6章 絵巻の制作と伝来の経緯
第7章 混乱する江戸
第8章 復興への歩み
おわりに 絵巻が語る幕末の政治と社会
著者等紹介
杉森玲子[スギモリレイコ]
1969年、東京に生まれる。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学史料編纂所准教授。博士(文学)。専門は日本近世史。2017年より東京大学地震火山史料連携研究機構准教授、2019年より東京大学史料編纂所附属画像史料解析センター准教授を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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