出版社内容情報
刊行から二百余年、今なお多くの人を惹きつけ、そして挫折させてきた『純粋理性批判』。その晦渋な文章に込められた意味を、一文一文抜粋し丁寧に解きほぐす、入門書の決定版。日本カント協会会長による渾身の一冊!
内容説明
哲学史上に燦然と輝く大著、『純粋理性批判』。「理性」「悟性」「批判」「反省」「ア・プリオリ」「認識」「アンチノミー」など、数多くの重要な概念を打ち出し、後世の哲学に与えた影響は計り知れない。今もなお参照されるこの浩瀚な哲学書を、日本カント協会会長が易しく解説。原文を著者訳で抜粋しながら、一文一文に込められた意味を丁寧に読み解く。初学者でもカントの主著を自分で読めるようになる、入門書・解説書の決定版。
目次
人と作品
純粋理性を批判するとは―初版の序文から
コペルニクス的転回―第二版の序文から
『純粋理性批判』を貫く問い―緒論から
論理学の外部に位置づく感性論―超越論的感性論
純粋悟性概念とはなにか―超越論的分析論(一)
純粋悟性概念の演繹へのアプローチ―超越論的分析論(二)
純粋悟性概念の演繹(初版)から―超越論的分析論(三)
純粋悟性概念の演繹(第二版)から―超越論的分析論(四)
純粋悟性概念の図式機能について―超越論的分析論(五)
純粋悟性の諸原則の体系―超越論的分析論(六)
フェノメノンとヌーメノン―超越論的分析論(七)
反省概念の多義性―超越論的分析論(八)
超越的仮象と純粋理性―超越論的弁証論(一)
超越論的理念―超越論的弁証論(二)
純粋理性の誤謬推理―超越論的弁証論(三)
純粋理性の二律背反(その提示)―超越論的弁証論(四)
純粋理性の二律背反(その解決)―超越論的弁証論(五)
純粋理性の二律背反(その解決2)―超越論的弁証論(六)
純粋理性の理想―超越論的弁証論(七)
超越論的弁証論への付録―超越論的弁証論(八)
純粋理性の訓練―超越論的方法論(一)
純粋理性の規準―超越論的方法論(二)
純粋理性の建築術と歴史―超越論的方法論(三)
著者等紹介
御子柴善之[ミコシバヨシユキ]
1961年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。日本カント協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
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またの名
朝乃湿原
Happy Like a Honeybee
Bevel
代拿邁人☆