角川選書
ドゥ・ゴール

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047036123
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0322

出版社内容情報

いま学ぶべき「大政治家」の見識と手腕とは。直木賞作家が描く歴史人物評伝

二度の失脚、二度の救国――。20世紀の政治家で、彼ほどドラマチックな挿話に満ちた人物はいない。1940年のパリ陥落の際、ロンドンに逃れ自由フランス政府を設立。BBCでレジスタンスを呼びかけるが、敵国ナチスの傀儡・ヴィシー政府を率いるのは軍隊時代の上官ペタンだった。フランス降伏という最悪の事態から自国を再生させ、戦後はアメリカの保護を拒否。強いフランスの威信を内外に訴えた大政治家の足跡を活写する歴史人物評伝。

もくじ
プロローグ
 第一章 反逆児
 第二章 六月十八日
 第三章 自由フランス
 第四章 戦うフランス
 第五章 フランス国民解放委員会
 第六章 フランス共和国臨時政府
 第七章 第四共和政
 第八章 第五共和政
 第九章 アルジェリア問題
 第十章 偉大なるフランス
 エピローグ

内容説明

二度の失脚、二度の救国―。20世紀の政治家で、彼ほどドラマチックな挿話に満ちた人物はいない。1940年のパリ陥落のあと、ロンドンに逃れ自由フランス政府を設立。BBCでレジスタンスを呼びかけるが、敵国ナチスの傀儡・ヴィシー政府を率いるのは軍隊時代の上官ペタンだった。フランス降伏という最悪の事態から自国を再生させ、戦後はアメリカの保護を拒否。強いフランスの威信を内外に訴えた大政治家の足跡を活写する歴史人物評伝。

目次

第1章 反逆児
第2章 六月十八日
第3章 自由フランス
第4章 戦うフランス
第5章 フランス国民解放委員会
第6章 フランス共和国臨時政府
第7章 第四共和政
第8章 第五共和政
第9章 アルジェリア問題
第10章 偉大なるフランス

著者等紹介

佐藤賢一[サトウケンイチ]
1968年、山形県鶴岡市生まれ。山形大学教育学部を卒業後、東北大学大学院文学研究科で西洋史学を専攻。93年「ジャガーになった男」(集英社)で第6回小説すばる新人賞、99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を受賞。2014年『小説フランス革命』(全12巻、集英社)で第68回毎日出版文化賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

39
イギリスやアメリカは「おアメリカ」「おイギリス」とは言わないのに、フランスだけは「おフランス」と言う。そこには揶揄が込められている。祖国フランスを追われイギリスの二枚舌の名人チャーチルを時に頼り牽制しながら、大国アメリカを利用しつつも核の傘のもと守られようなど思わず、自国の舵取りを譲らなかった。国とも国民とも離れ頼りはBBC放送のみという最も弱い立場にいながら、一歩も引かず物申せた男-イギリスがもめながらもEU離脱を選び、ヨーロッパの雄ドイツも首相が辞任を発表。EUがごたごたしている今こそ登場して欲しい。2019/05/30

kk

23
対独敗戦による亡国の憂目と、アルジェリアをめぐる内戦の危機から、フランスを二度救った男。まるで神話の英雄譚のようですが、この評伝に書かれていることは全て史実だから驚きです。そのドラマチックで、しかし苦悩にも満ちた人生に思いを致すとき、良いも悪いもなくただ溜息をついてしまいそうになります。そんなド・ゴール将軍の面目と活躍と苦しみを、名手・佐藤賢一が過不足なく描ききりました。マイナーな人名等がたくさん出てきたりして面倒臭く感じる向きもあると思いますが、基本的には、物語として楽しく読める一冊だと思います。2021/04/16

ロビン

18
素晴らしく面白かった。WWⅡにおいて、パリを占領したナチス・ドイツに恭順するヴィシー政府に対抗し、ロンドンにて亡命政府「自由フランス」を立ち上げたフランスの<将軍>ドゥ・ゴールの評伝である。簡単な知識しかない状態で読んだが、こんなに立派な人だとは。それは空港に名前もつくわ!一応軍人ではあったがほとんど確たる後ろ盾なんかない裸一貫から亡命政権を立ち上げ、凄い外交力で諸外国にその政権を認めさせ、ばらばらだったレジスタンスを纏めあげ、「戦勝国」にフランスを滑り込ませた度胸、手腕、無私の祖国愛には感激する他なし。2025/05/30

イトノコ

16
エリート軍人として順調なキャリアを歩んできたドゥ・ゴール。しかしWWⅡが勃発、ドイツの侵攻により国外へ亡命、自国の主権を取り戻す戦いを始める…。買ってから気づいた、小説ではなかったと。あとがきによると、やはり没後まだ日が浅くノンフィクションの体しか取れなかったらしい(でも同年代のチャーチルはこの前映画化されてたけど…)。しかしWWⅡ中のナチス、親独のヴィシー政府、かならずしも味方ならずの英米を相手にとっての大立ち回りはまさに大河ドラマ。これはぜひとも小説のスタイルで読みたかったなぁ…。2019/06/09

パトラッシュ

15
第二次大戦期の指導者についてはヒトラーを筆頭にチャーチル、スターリン、ルーズベルト、ムッソリーニから東條英機に至るまで多数の伝記や研究書が出ているが、なぜか日本ではドゴールに関心が薄かった。亡命政権首班だったためもあろうが、国家の後ろ盾がないのに不利な条件下でも決してあきらめず戦い抜いた彼がいなければ、国連安全保障理事会常任理事国としてのフランスはなかった。亡国の危機を迎えるとジャンヌ・ダルクやナポレオン、ドゴールらが出現する国とは何なのか考えてしまう。いつか著者が描く第二次大戦史を扱った小説を読みたい。2019/06/04

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