角川選書<br> 三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 - 日本の六大企業集団

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三井・三菱・住友・芙蓉・三和・一勧 - 日本の六大企業集団

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047036116
  • NDC分類 335.5
  • Cコード C0321

出版社内容情報

企業集団には、戦前の三大財閥が再編された三井・三菱・住友と、さまざまな企業が戦後に集合した芙蓉・三和・一勧がある。高度経済成長期を経て、バブル崩壊後に企業集団を超えた銀行の統廃合が繰り返された。「高度成長期の最適モデル」と賞賛された芙蓉・三和・一勧は、メガバンク再編以降、なぜ低迷してしまったのか。今も企業集団として存続しているのか。歴史的変遷から現在の状況まで、日本の企業集団が一冊でわかる。

【目次】
はじめに

第1部 企業集団とは何か
第一章 企業集団の概念規定
第二章 歴史的な経緯
第三章 六つのグループ

第2部 社長会
第一章 社長会に対する評価
 第二章 企業集団形成のために社長会を結成したのか
 第三章 社長会メンバー=企業集団なのか
第四章 本当に大株主会だったのか
第五章 メガバンク再編後の社長会
第六章 小括 企業集団にとって社長会とは何か

第3部 株式持ち合い
第一章 終戦直後の乗っ取り防止
第二章 資本の自由化対策
第三章 持合い崩れ
第四章 小括 企業集団から見た日本企業の株式所有構造

第4部 系列融資、集団内取引、包括的な産業体系と共同投資会社
第一章 四つの標識の概要
第二章 都市銀行の融資戦略
第三章 総合商社による集団内取引
第四章 共同投資会社による新規事業の進出
第五章 小括 企業集団は単なる株主安定化の装置ではない

第5部 メガバンク再編後の企業集団
第一章 メンバー救済の限界
第二章 メガバンク再編
第三章 六大企業集団は三つになるのか
第四章 六つの標識から見たメガバンク再編後の企業集団
第五章 小括 六大企業集団は四つになった

あとがきと主要参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるわか

23
社長会、株式持合い、役員相互派遣、系列融資、集団内取引、包括的な産業体系、共同投資会社による新規事業進出、共通の商標管理。戦前の十大財閥(三井、三菱、住友、安田、浅野、大倉、日産、古河、野村、中島、(山口・鴻池、渋沢、薩州))。1950年代、財閥の復活と融資系列の形成。1960年代、新興系企業集団の形成。1990後半~2000年以降、メガバンク再編の影響。三菱財閥、住友財閥は巨大企業の事業部が分離独立して直系企業設立、三井は個々の事業会社ができてから統括持ち株会社設立。2017/11/14

スプリント

8
財閥に連なる企業を把握しようと本書を手に取りました。予想以上に複雑に関係が絡み合っていて中々理解するのに時間がかかりました。2017/12/15

ミヒャエル・安吾

5
企業集団の成り立ち、銀行と商社が中心2017/08/26

ソウ

4
気になって読み始めたものの、途中から急激に興味が失せちゃいました。古くからある財閥系の三井・三菱・住友、戦後新興系の芙蓉・三和・一勧。「ヨコの企業集団」「タテの企業グループ」。社長会、株式持ち合い、都市銀行の系列融資等「六つの標識」。間違っていると思うけど、「財閥」と「企業グループ」の組織図はヤクザのそれみたい(笑)。現在は実質3か4の企業集団が残存(三和・一勧はもはやない、というか、そもそも企業集団でなかった説)。2017/08/08

maqiso

3
解体された財閥への愛着から三菱・住友で社長会が開かれたが、高度経済成長期には系列融資と集団内取引が有利に働いたため、三井や大手都市銀行も企業集団を形成した。社長会が大株主として振る舞うことは少なく、企業は親しい取引先や取引のある生命保険会社に株を持ってもらい乗っ取りや買収に備えた。石油ショック以降は集団を組むメリットが薄れ、バブル崩壊で金融機関が倒れると系列融資と株式持ち合いが崩れた。企業集団間の合併が相次ぎ、社長会の多くは存続しているものの、企業集団の役割は低迷している。2021/11/05

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