出版社内容情報
宇宙の始まりはどこまで解明されたか。ビッグバン電波の発見から、宇宙創成0.1秒後に発生したニュートリノと重力波の捕獲まで。宇宙誕生の謎に挑む精密観測の驚異的な世界を、観測宇宙論の第一人者が描きだす。
内容説明
ビッグバンの瞬間に起きた出来事を捉えようとする取り組みが世界各国で行われている。人類は、宇宙の始まりの姿をどこまで解析できたのか?戦時下のレーダー技術が生んだ電波天文学によるビッグバン電波の発見から、宇宙創成0.1秒後に発生したニュートリノと重力波の捕獲まで―。宇宙誕生のシナリオと、ダークマター・ダークエネルギーの謎に挑む精密観測の驚異的な世界を、観測宇宙論の第一人者が描きだす。
目次
第1部 宇宙論争―「想像の宇宙」から「サイエンスの宇宙」へ(宇宙を想う;宇宙を解く;大望遠鏡の時代と広がる宇宙)
第2部 宇宙マイクロ波背景放射とは?―ビッグバンを映しだす137億年前の光(電波天文学の登場;ビッグバンは起こったのか?;宇宙背景放射が見つかった!)
第3部 発見の1960年代―なぜ宇宙背景放射は捉えられたか(宇宙背景放射、発見の背景;パルサーの発見;進展する電波天文学)
第4部 インフレーションと新たな2つの暗雲―観測宇宙論の展開(インフレーションで始まった宇宙;宇宙からの電波観測;私たちのダークな宇宙像;観測宇宙論の行く先)
第5部 幻燈宇宙論―宇宙は誕生を記憶している(宇宙背景放射に満たされた宇宙の中で;ビッグバンから私たちまで;宇宙に映るもの)
著者等紹介
平林久[ヒラバヤシヒサシ]
1943年、長野県生まれ。東京大学理学部物理学科卒、同大学大学院博士課程修了。理学博士。野辺山宇宙電波観測所で観測的研究に携わったのち、電波天文衛星「はるか」プロジェクト推進のため宇宙科学研究所に移籍。スペースVLBI計画(VSOP計画)のプロジェクト科学主任を務めた。現在、JAXA(宇宙航空研究開発機構)名誉教授、「子ども・宇宙・未来の会(KU‐MA)」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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在我壷中
そらのひつじ
アキタロウ
5〇5