角川選書<br> 古事記ワンダーランド

電子版価格
¥1,408
  • 電子版あり

角川選書
古事記ワンダーランド

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047035140
  • NDC分類 913.2
  • Cコード C0314

出版社内容情報

荒ぶる神々の物語を読みとき、『古事記』のセンス・オブ・ワンダーに迫る!

神々の無垢で残酷な暴力、動物への変身の物語……。『古事記』に満ち溢れる不可思議な出来事の数々が意味するものとは。神々の物語に託された人間の根源的思考、感覚、想像力を描き出す、創造性に満ちた古事記入門!

内容説明

命を言祝ぐ歌、愛しき人を恋い慕う歌、魂を鎮める歌…。112首の歌を収める『古事記』を歌謡劇として読み解くと、神々の息遣いが今ここに甦ってくる!自らの命を犠牲に子をなすイザナミ。母を知らず、乱暴狼藉を尽くした果てに一転、英雄神となるスサノヲ。蛇にも化身する恋多き神、大国主…。命の再生と祝祭、悲嘆と鎮魂に彩られた日本の始まりが見えてくる超『古事記』入門。

目次

序章 いざ、不思議の国へ!―「新世紀叙事詩」と「うたの力」(マニフェストの書『古事記』と、データベースとしての『日本書紀』;『古事記』は歌謡劇である ほか)
第1章 世界の誕生と神々のスペクタクル―『古事記』のコスモロジー(『古事記』との出会い;『古事記』は荒唐無稽か? ほか)
第2章 「怪物退治」と「うたの発生」―哀しみと統治の旋律(ファースト・シンガー、スサノヲ;怪物とは何か ほか)
第3章 「万物の生命」と「聖」の祝祭―動物・聖地・芸能(植物の想像=創造力;国つ神の原型、「蛇神」 ほか)
むすび 『古事記』は永遠に新しい―「むすびの力」という驚異の哲学を讃えて(『古事記』の“古さ”の核心をなす「発生」という出来事;私たちの「今・ここ」が、イザナギ・イザナミの「今・ここ」と重なり合う ほか)

著者等紹介

鎌田東二[カマタトウジ]
1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究。文学博士。フリーランス神主、神道ソングライター。NPO法人東京自由大学理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

獺祭魚の食客@鯨鯢

51
 古事記は日本書紀と並び称されるTHE古典です。しかし、万葉仮名で記されているために大変読み解きにくい。  一方、現代語訳や年少者向けに書かれたものは物足りないため、さまざまな作家が小説として書き起こしています。  神話での登場人物は、象徴的にではあるものの叙事詩的かつ叙情的に描かれています。そこでは人びとの喜怒哀楽が豊かに表現されており、現代に生きる私たちの心に響きます。  2021/01/09

mazda

21
やはり古事記の世界は面白い!自分が今生きていて疑問に思うことが、古事記を読むことで「なるほど」と思うことが多いのに驚く。やはり、迷ったら原点に立ち返って見直すことが大切なのかも知れない。2013/06/25

kumonosuke

2
壮大な構想に基づき記された古代史物語という感じがする。人間と同じように悩み、悲しむ神々というのも面白い。神が朱塗りの矢に変身してホトを突くという話が奇抜過ぎる。これが日本人の祖先の所業なのか? 北野たけしもびっくりだ。2014/01/25

メルセ・ひすい

2
『古事記』は歌謡劇である 「歌物語」といわれてきた。112の歌謡があるそれは神語カムガタリ 天語歌アマガタリ 宇岐歌 志都歌 寿ホギ歌(本岐歌) 夷振ヒナブリ 読歌 後挙歌シラゲ 宮人振がある。 うつせみの よこそくしびの かみむすび たまのおたけび ほしとちるらむ  神々の無垢で残酷な暴力、動物への変身の物語…。「古事記」に満ち溢れる不可思議な出来事の数々が意味するものとは。神々の物語に託された人間の根源的思考、感覚、想像力を描き出す、創造性に満ちた古事記入門。2012/11/09

Punk!Punk!Punk!

1
古事記というものに全く興味がなかったが友に触発され、初読としてワンダーランドという軽めの題名に惹かれてこの本を選んだ。そもそも歴史書に属する書物は著者、編纂者の主観に基づくと思っている。だからそこに記載ある事柄を鵜呑みにする気はないが、何かしら誘引する事実があったからこそ、主観で歪曲されたとは言え 物語として紡がれたと思う。古事記は正しく、大和の覇者への物語であり、その権力を誇示するが為の神の創造であり、そうした本物語の目的を想像しながら読むと更に一つ一つの事柄がより興味深く、引き込まれた。2013/06/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5560812
  • ご注意事項

最近チェックした商品