出版社内容情報
荒ぶる神々の物語を読みとき、『古事記』のセンス・オブ・ワンダーに迫る!
神々の無垢で残酷な暴力、動物への変身の物語……。『古事記』に満ち溢れる不可思議な出来事の数々が意味するものとは。神々の物語に託された人間の根源的思考、感覚、想像力を描き出す、創造性に満ちた古事記入門!
内容説明
命を言祝ぐ歌、愛しき人を恋い慕う歌、魂を鎮める歌…。112首の歌を収める『古事記』を歌謡劇として読み解くと、神々の息遣いが今ここに甦ってくる!自らの命を犠牲に子をなすイザナミ。母を知らず、乱暴狼藉を尽くした果てに一転、英雄神となるスサノヲ。蛇にも化身する恋多き神、大国主…。命の再生と祝祭、悲嘆と鎮魂に彩られた日本の始まりが見えてくる超『古事記』入門。
目次
序章 いざ、不思議の国へ!―「新世紀叙事詩」と「うたの力」(マニフェストの書『古事記』と、データベースとしての『日本書紀』;『古事記』は歌謡劇である ほか)
第1章 世界の誕生と神々のスペクタクル―『古事記』のコスモロジー(『古事記』との出会い;『古事記』は荒唐無稽か? ほか)
第2章 「怪物退治」と「うたの発生」―哀しみと統治の旋律(ファースト・シンガー、スサノヲ;怪物とは何か ほか)
第3章 「万物の生命」と「聖」の祝祭―動物・聖地・芸能(植物の想像=創造力;国つ神の原型、「蛇神」 ほか)
むすび 『古事記』は永遠に新しい―「むすびの力」という驚異の哲学を讃えて(『古事記』の“古さ”の核心をなす「発生」という出来事;私たちの「今・ここ」が、イザナギ・イザナミの「今・ここ」と重なり合う ほか)
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
1951年、徳島県阿南市生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士課程修了。現在、京都大学こころの未来研究センター教授。宗教哲学・民俗学・日本思想史・比較文明学などを幅広く研究。文学博士。フリーランス神主、神道ソングライター。NPO法人東京自由大学理事長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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