内容説明
うつ病、統合失調症、発達障害―。人はなぜ「心の病」に陥るのか。その原因や症状にはどのような違いがあり、医療現場の最前線ではどんな治療が行われているのだろうか?回復可能な病までを「障害」と呼ぶ弊害、投薬治療に対する根拠のない批判、名前ばかりが一人歩きする「心のケア」など、多くの誤解がつきまとうさまざまな精神疾患を、豊富な症例とともに臨床医学の見地から解説。精神医学の基礎を分かりやすく学ぶ。
目次
第1章 精神医学と精神症状
第2章 精神疾患の分類
第3章 精神科における診断基準
第4章 精神医学の歴史
第5章 統合失調症
第6章 躁うつ病とうつ病
第7章 発達障害
第8章 精神疾患と犯罪
第9章 精神科とクスリ
第10章 精神科と医療費
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イブ
6
精神病の症状・治療法、歴史、クスリについてを分かりやすくまとめている。表面的な知識だけでもなく、専門的すぎるわけでもないちょうど良い感じです。ちょっと専門よりかな?2015/07/27
ひーたろり
1
なんーにも興味がなかった人には堅いと思いますが、言葉くらい知ってる人には冷静・正確(かどうかは専門家じゃないので判断は出来ないけど)・具体的で大変良い。2017/07/03
にゃる
1
本当に表層の表層をさらっと概観した程度であり、情報量自体はネットで十分に手に入る程度なので本書からなにか新しい知識を仕入れることには期待しないほうがいいだろう。むしろ、現に頭の中にある知識を体系的に秩序付け整理していくための方途として本書は活用されるべきだと思われる。2016/11/02
ktytnd
1
統合失調症や躁うつ病など、世間でよく耳する心の病についてわかりやすく解説。しかし現代の精神科医は生物学的アプローチをとるのがほとんどなのね。フロイトがボロクソに言われていたのはちょっと面白かった。2013/08/25
Black
1
精神機能の分類が分かりやすかった。意識・知覚・記憶・思考・意欲・感情・自我意識・知能のどこが阻害されるとどんな病気に連動するのか、整理できた。2013/02/08