角川選書
ラフカディオ・ハーンの日本

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034617
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0395

内容説明

松江、熊本、東京…英語教師として日本各地を訪ね歩いたラフカディオ・ハーン。故郷のギリシアや仕事を求めたアメリカで傷ついたハーンは、特派員の職を得て憧れの日本にたどり着いた。日本人の善良さ、辛抱強さ、素朴な心と繊細な文化を愛する一方で、西洋化を推し進める新しい日本に幻滅し、批判を強めていく。彼が残した手紙や講義録、昔話に材を得た「雪女」「むじな」などの作品からその素顔と心の軌跡を描き出す。

目次

第1章 ハーンの日本発見―漂泊・幽霊・Old Japan(日本への旅―何に傷つき、何を恐れたのか;日本との出合い―「永遠の日本」というヴィジョン;ハーンと松江―主題の発見;二つの日本―松江から熊本へ;なぜ熊本を去ったのか―教師としての挫折)
第2章 教育者としてのハーン―想像力・共感・霊性(英語教師としてのハーン―教育理念と指導法をめぐって;教育における想像力とは何か―日本人の「非個性」と教科書問題;語り部のかたりなす文学講義―『文学の解釈』について;ghostlyなものの響き合い―創作と講義の関連性)
第3章 ハーンが現代に語りかけるもの―共生・循環・アニミズム(ハーン文学が語りかけるもの―『怪談』と自伝的断篇をめぐって;夢の小宇宙としての再話文学―『異文学遺聞』から『怪談』へ;永遠に女性的なるものをめぐって―東西の美意識を比較しつつ;妖精たちの棲むところ―『怪談』に描かれた女性像)

著者等紹介

池田雅之[イケダマサユキ]
三重県尾鷲市生まれ。早稲田大学社会科学総合学術院教授。同国際言語文化研究所所長。比較文学専攻。NPO法人「鎌倉てらこや」理事長。その社会貢献活動に対して、博報賞ならびに文部科学大臣奨励賞を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

2
来日以来のハーンの心の動きを追っている。ハーンの教育者としての一面は、これまであまり触れているものはなかったので興味深く読めた。2010/04/09

茨木あき

1
ラフカディオ・ハーンについての本を詳しく読んだのは初めてでしたが、ハーンの一生を追いながら、ハーンの創作の原点が何かということにも触れることができ短いながら読み応えがありました。雪女の物語には、幼い頃に別れてそれきりになった母の影響があるという意見には確かにそうかもしれないと思いました。2023/01/23

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