出版社内容情報
従来、経済や文化の視点から現代との対比で論じられることが多かった元禄時代。この時代を「徳川の平和」にもとづく秩序形成の時代=プレ近代の形成過程と捉え、新たな元禄時代論を展開する意欲作。
内容説明
戦国の世の幕が閉じ、「泰平」が社会の隅々にまで浸透した元禄時代。この泰平の世に起きた赤穂事件に幕府は衝撃を受けた。多くの人々が喝采をおくった赤穂浪士になぜ幕府は厳罰でのぞんだのか?元禄時代を日本史上初めて「平和」「文明化」が達成された時代と捉え、新たな時代像を探る。
目次
第1部 元禄とは(「平和」「文明化」と江戸時代;幕政の試練;「泰平」の武芸者たち ほか)
第2部 将軍綱吉と柳沢吉保(将軍綱吉の柳沢邸御成り;柳沢邸と前田玄長)
第3部 赤穂事件の歴史的意味(高家と儀式;赤穂事件の経緯;さまざまな義士論 ほか)
解説編―元禄時代研究の手引き
著者等紹介
大石学[オオイシマナブ]
1953年東京都生まれ。名城大学助教授を経て東京学芸大学教授。日本近世史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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