角川選書
満洲切手

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047034006
  • NDC分類 693.8
  • Cコード C0321

内容説明

「満洲国」はどのように成立し、発展し、崩壊し、現在の中国、ロシアに何をもたらし、遺したか。清朝最後の皇帝・溥儀を写した一枚の絵葉書を手始めに、満洲国で発行された切手、残された封書や葉書、消印を駆使して国家や社会、時代や地域のあり方を見つめ直してゆく。切手を中心とする郵便資料を活用して、歴史を再構築する画期的な試み。

目次

紫禁城から静園へ
満洲切手の誕生
事変一周年から建国一周年へ
満洲国皇帝になった溥儀
塗りつぶされた切手
シンボルとしての熱河避暑山荘
国都・新京の誕生
満洲国の中の日本―満鉄付属地と治外法権
あじあ号の一万キロ
満ソ国境の物語
天照大神が来る
一九四〇年九月の切手発行ラッシュ
“大東亜戦争”の開幕
建国十周年の諸相
日本之亡即満洲之亡
満州国の遺産

著者等紹介

内藤陽介[ナイトウヨウスケ]
1967(昭和42)年、東京都生まれ。郵便学者。財団法人切手の博物館・副館長。東京大学文学部卒業。切手を中心とする郵便資料を通して、国家と社会、時代と地域のあり方を読み解く「郵便学」を提唱し、研究・著作活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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takao

3
ふむ2023/11/24

なめこ

2
「郵便学」を提唱する著者による、切手などの郵便物から満州の歴史・民俗を紐解く一冊。最近、第二次世界大戦前後に関連する書籍を読んで、ところで満州国ってなに?、と思って手に取った私には、とっつきやすく解りやすかったです。ただ学問として確立するには、資料も少なく論理展開も無理がある印象。〇〇学なんて多くはそんなものかしら。2015/05/05

もとかのうらなたね

1
「プロパガンダツールとしての切手」が最大の眼目。だが時代に流された人民の悲哀 関東軍を手玉に取り自らの王朝の復興を試みるも逆に手玉に取られた元皇帝の悲哀も見逃せぬ2010/01/31

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