内容説明
1920年から30年代、大正・昭和初期は生活文化の転換期であった。都市化が進み、大量生産・消費社会の到来によって電化・機械化が進展し、「モダン」という言葉に代表されるような、今日につながる価値観やライフスタイルが全国にひろまった。それに伴って、大量に流通したカタログやチラシ、パンフレット、絵葉書などの、いまでは希少となった雑資料を手がかりに、「モダニズム」の都市文化や人びとの生活ぶりを紹介、当時の雰囲気を再現する。
目次
1 電化がひらくモダニズム(電気と科学がひらく時代;電波の図像 ほか)
2 旅行と観光のモダニズム(モダン東京、帝都遊覧事始め;水の都、大阪を行く ほか)
3 はじまった「近代生活」(文化サロンとしてのカフェ;ラジオ体操 ほか)
4 広告のモダニズム(幻のオリンピック商法;ニコニコ主義とイベント ほか)
5 都市と社会のモダニズム(盛り場のモダニズム;河畔の摩天楼 ほか)
著者等紹介
橋爪紳也[ハシズメシンヤ]
1960年、大阪市生まれ。大阪市立大学都市研究プラザ教授。京都大学工学部建築学科卒業、京都大学大学院工学研究科修士課程・大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。建築史・都市文化論専攻。工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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