角川選書
大江戸の姫さま―ペットからお輿入れまで

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  • サイズ B6判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047033818
  • NDC分類 367.21
  • Cコード C0321

内容説明

「姫さま」のお住まいはどこ?身分の高い姫君様と夫との関係は?知っているようで知らない「姫さま」の世界を、数多くの図版とともに紹介し、その華やかな暮らしに秘められた真実の姿を追う。江戸時代、武家社会のしきたりと制約の中で生きざるを得なかった「姫さま」の歓びと悲哀を浮き彫りにする。

目次

第1章 姫さまのお楽しみ(姫さまとペット;姫さまと歌舞伎)
第2章 姫さまのお輿入れ(「大名の妻」;御守殿・御住居;綱吉・吉宗・定信と姫さま ほか)
第3章 姫さまの記憶(溶姫とサロメ;和宮の逸話)

著者等紹介

関口すみ子[セキグチスミコ]
1997年、東京大学文学部行動文化科社会学専修課程卒業。2004年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。法政大学法学部政治学科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しあん

24
江戸時代はのべ数万人のお姫様が存在していたという…大名の江戸屋敷の妻や妾に生まれた姫様、公家の姫様、大名の国にいる妾から生まれた姫様など様々な境遇の姫様が江戸に暮らしていた、そんな姫様たちの生活についてをまとめたのが本書である。姫様や遊女に人気だったのが狆。江戸時代の人に狆は犬かと聞けば、犬ではないと答えたのではないかという。狆は猫と同様に独立した種であり、平たい顔で耳の垂れた小さい犬を当時は総称していたそうだ。この辺りの狆に関する記述は興味深いものがあった。2018/08/08

Koning

15
江戸時代のお姫様のあれこれ。はじめにに書かれている寛永から文久まで大名の妻子が江戸に暮らすことになっていた記述にあらためてそういやそうだよ!と思い出させられて(笑)。ただ、この本はお姫様と言っても大名かお公家さんまでで、旗本のお姫様にはそんなに触れられていないのが残念な。でも狆の話と輿入れのエピソードはなかなかに良うござんす。でもそんなに学術的に見えない既述も多いのがどうしたもんかという(汗。2013/06/16

まいまい

11
姫様たちのペットは犬の狆だったのね。狆が日本の犬って知らなかった。犬張り子の使い方ウーワ(;゜0゜)そして、姫様たちは政治的、家のため国のためと幸せとは別の目的で嫁がされる。悲しいなぁ。あと、もっと姫様たちの日常生活を知りたかった。2014/07/13

mimm

7
江戸にたくさんいた「姫さま」のペットからお輿入れまで、知らなかった「姫さま」の世界に焦点を当て、数多くの図版と共に紹介された一冊。華やかでありつつも、武家社会のしきたりと制約の中で生きる「姫さま」たち。明治時代、男尊女卑が強まっていく中、捏造された姿を知り、江戸の隠された姿にますます興味を持ちました。ペットや芸能(お楽しみ)を紹介した第一章が特に面白かったです。2012/08/04

issyi

5
まぁ・・・面白かった。が、ペットの話はサラッとしていて、将軍家の娘=姫君様の御輿入れがメイン。。。。そりゃぁ、どこに降嫁するかは重要だよね・・。 そうそう、不勉強なモノで・・降嫁と言っても、嫁ぎ先(?)の国へ行くわけではなく、江戸にある大名屋敷へ“御引移(おひきうつり)”するってのを初めて知りました・・・・まぁ、よく考えれば当たり前ですよね;大名の妻と子どもは江戸に人質なんですもんね。2011/01/28

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