角川選書
千利休の「わび」とはなにか

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047033788
  • NDC分類 791.2
  • Cコード C0370

内容説明

千利休の師は通説にいう武野紹鴎ではなく、辻玄哉であり、そもそも紹鴎はわび茶を行っていなかった―『山上宗二記』によって利休の事跡を丹念に探り、『南方録』起源の虚構を排することで浮かび上がってきたのは、この新事実だった。利休が大成した脱俗のわび茶は、自身が若い頃から貫いてきた「運び点前」によることを初めて明らかにした、新利休論。

目次

第1章 虚構のなかの利休(はじめに;『南方録』と『山上宗二記』)
第2章 辻玄哉の弟子だった利休(武野紹鴎と「わび」;利休の師はだれか ほか)
第3章 誤解されていた利休の茶の湯(利休茶会の記録;運び点前の創案 ほか)
第4章 茶室待庵はなぜつくられたか(利休以前の茶室;待庵と利休)
第5章 利休にとっての茶祖珠光(珠光の実像;珠光と利休)

著者等紹介

神津朝夫[コウズアサオ]
1953年東京生まれ。早稲田大学卒業。早稲田大学大学院・帝塚山大学大学院修了。博士(学術)。その間、アデナウアー財団奨学金を得てドイツ・マンハイム大学に二年間遊学。専攻は日本文化史・茶道史。大学助教授を経て、著述業・帝塚山大学非常勤講師
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感想・レビュー

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O. M.

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過去の文献を丹念に解読し、千利休にまつわる通説と実際の違いを明らかにする一種の調査報告。専門的でマニアックな内容ですが、興味深い発見がいくつもありました。従来利休研究の根拠であった「南坊録」の成立に係る問題や、「待庵」設計の背景など。確かに、茶道が確立していく過程で、史実が曲げられ、利休が神格化されるのは十分あり得ることだと思われます。2014/04/27

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