内容説明
義経伝説は「時代に翻弄された悲劇のヒーロー」という日本人好みの物語として、種々肉付けされてきたが、伝説の中にも真実に導く鍵が隠されている。『平家物語』諸本や『吾妻鏡』、公家の日記から合戦経過を克明に辿り、義経伝説を徹底的に解明。義経の戦略を浮き彫りにする。
目次
第1章 義経の時代と生い立ち(義経の時代;義経の生い立ち)
第2章 挙兵から一ノ谷の合戦まで(頼朝の挙兵と義経;京・鎌倉政権の交渉;義経上洛;一の谷の合戦)
第3章 在京期(頼朝在京代官として;頼朝在京代官の職務;自由任官問題)
第4章 西海の戦陣(屋島の合戦;壇ノ浦の合戦;論功行賞をめぐる義経の蹉跌)
著者等紹介
菱沼一憲[ヒシヌマカズノリ]
1966年福島市生まれ。90年国学院大学文学部史学科卒、92年同大学大学院文学研究科日本史専攻修士課程修了。尊経閣文庫文庫員を経て、国立歴史民俗博物館科研協力員
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