角川選書
古人骨は生きている

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  • サイズ B6判/ページ数 229,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047033443
  • NDC分類 469.4
  • Cコード C0395

内容説明

「骨屋」は、出土した古人骨から情報のかけらを収集し、ジグソーパズルのように組み合わせては、その人生をきめ細やかに復原するのが仕事。骨を診、骨に聴けば、現代人の人生を豊かにする、古代人からのメッセージを受けとることができるのだ。古人骨出土の現場のようすや骨の名前の由来、髑髏をめぐる文化論や巨人の謎、骨屋が主人公のミステリーなど、骨屋の現場から綴る、軽妙洒脱なスケルトン・エッセイ。

目次

吾が稼業は「骨屋」なり
ある日「骨屋」に電話が!
古人骨をみながら、腰痛のことを考えた
謎の歯美人
古代人の虫歯
興奮の頭蓋骨会議
南太平洋に住むビッグボーンの人たち
骨屋が主人公のミステリー
骨折り損ない、そして草臥れ儲け症候群
旧石器発掘詐欺事件を語る〔ほか〕

著者等紹介

片山一道[カタヤマカズミチ]
1945年、広島県に生まれる。京都大学大学院理学研究科修士課程修了。生物人類学および骨考古学専攻。現在、京都大学霊長類研究所教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bapaksejahtera

13
特に古人骨を中心とする骨考古学的やポリネシア人の特性についての研究に実績のある人類学者のエッセイ。角川の書籍PR雑誌に連載された文章を集めた物である。一つ一つの章の話題が纏まりなく終わる事が多い。文章も余り上手いとは言えない。著者の専門に近い「古人骨は語る」や訳書「南太平洋の人類誌 クック船長の見た人びと」等をまず読むべきかもしれない。但し著者の専門に係る「骨屋」が登場する推理小説への辛口評論には、なるほどと頷く処があって面白かった。2023/08/04

印度 洋一郎

2
先史時代の人骨を調べる、「人骨考古学」の専門家である著者による、"骨"をキーワードにしたエッセイ。新鮮な骨と化石化した骨との違い、人骨調査の実態、骨を調べると何がわかるか?など、そう言えばあんまり考えた事も無かった内容で興味深かった。中には、余談に属する話題ながらも著者が好きな翻訳ミステリーについての容赦無いツッコミも面白い。曰く、パトリシア・コーンウェルはリアリティが無い、ディック・フランシスが翻訳が滅茶苦茶(「烈風」についてだが、段々酷くなっている、とか)。おススメは、アーロン・エルキンズだそうで。2013/04/06

ゆめたがえ

0
エッセイだった・・・。2015/09/05

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