内容説明
本書では、ホラー小説の系譜をたどりつつ、近代が産出した三大モンスターについて論じ、さらに、その魅力と楽しみ方を紹介する。初心者から上級者まで楽しめる、ホラー小説入門書&ガイドブック&評論の書。
目次
第1部 西欧ホラー小説小史(18世紀―ゴシック小説とは何か;19世紀―ゴースト・ストーリーと科学;20世紀―モダンホラーからポストモダン・ホラーへ)
第2部 近代が生んだ三大モンスター(フランケンシュタインの怪物;吸血鬼ドラキュラ;狼男)
第3部 究極のモダンホラー・ベスト100(テーマ別ベスト長編60;アンソロジーと個人短編集別ベスト中短編40)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
王天上
5
ブックガイドがキング以降のモダン・ホラーばかりであまり役に立たなかったのが不満。ホラーの歴史を知るには手ごろである。2017/03/01
eirianda
5
英国とアメリカのホラー文学史。日本のまったりしたホラーがあまり好きでなく、テンポよい海外ホラーが好き、と常に思っていた。が、ここまで細分化されると知らない事だらけで、私は純粋なホラーファンではなく、ただのキングとストラウヴファンなだけか…って、自分のアホを再確認した。また積読本増えそう……。純粋なホラーファンは少ないようです(実証)。2014/02/18
みやぎ
2
ホラー小説の歴史や三大モンスターは斜め読み。おすすめモダンホラーに関しては読んだ物も読みたい物もそこそこあったので、読む本を探す参考にしようと思う。帯とか前書きにラヴクラフトの言葉が使われているけど、そこまで詳しくは出てこなかった2021/12/23
つるら@turulaJB
2
"ドラキュラからキング"までの副題の通りかなり網羅している。特に三大モンスター絡みは個別に章を割いていて原点から発展系まで詳しく説明してくれる。 残念なのは第三章の『究極のモダンホラーベスト100』がモダンホラーに限定されていることだけど、古典の面白さが伝わりにくいのでやむなし?2018/07/11
atyang
2
古典的なホラー小説からスティーブンキング等の現代ホラーまでの通史が学べる本。後半では、ドラキュラ、フランケンシュタインと狼男といった三大モンスターそれぞれについての考察が行われている。「この作品はホラー史においては重要であるが、現代の我々が読んでも怖くない」などの冷静な評価も楽しめる。2011/07/08