角川選書<br> 霊魂をめぐる日本の深層

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角川選書
霊魂をめぐる日本の深層

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784047032712
  • NDC分類 387
  • Cコード C0339

内容説明

日本人は、祖先の「霊魂」の行方や神の由来について、どのような観念をいだいて祭祀を行ってきたのだろうか。日本文化の起源を考えるうえで、古代中国江南の高度な米文化を無視することはできないが、このような東アジアを見渡す広い視野の中で、日本民俗学における「日本固有の信仰」という説を再検討し、朝鮮、アイヌの霊魂観と祭祀を探り、沖縄の祖霊信仰と来訪神の根底的な構造を明らかにすることを通じ、「霊魂」をめぐる文化の深層を掘り下げる。

目次

序言 祖霊信仰と稲作、狩猟
第1章 東アジアの霊魂と神
第2章 沖縄に探る信仰と祭祀の深層
第3章 魂をめぐる文学、文化
第4章 祖霊の行方と神の由来―討論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

8
「昭和10年はエポックメーキングになっています。柳田国男自身、『郷土生活の研究法』や『国史と民俗学』、『民家伝承論』という方法論に関する一連の書物を打ち出してスタートしようとしていた時期でもありました…この中では固有信仰をメインテーマとはしていません。怨霊、御霊、幽霊といったテーマを取り上げ、祖霊というものを表面から取り上げないで、周縁からさまざまな霊魂の問題を考えています…ところが、昭和16年の神社精神文化研究所での第一回講演会で柳田国男が講演をしたものが軸となってまとめられた『神道と民俗学』…」つづく2019/08/02

Jagrass03

1
祖霊信仰を巡る論文集。予想以上に興味深い内容だった。書名には日本の深層とあるが、沖縄とアイヌという日本南北の文化についての論考が大半(韓国についても少し)。個人的には沖縄文化と仏教の関連性が語られる小島氏の執筆した項に惹かれた。読みやすい文体で沖縄・アイヌについての入門書には丁度いいと思う。スピリチュアル本で占められている◯ックオフの「宗教」コーナーも捨てたものではない。また読み返したい。2012/04/17

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