内容説明
キャプテン・クックの世界周航、ビーグル号航海…。地球の上を実際に歩き、生きている生物を自分の目でみて確かめる。そこから、擬態や植物地理学、さらには進化論までもが啓示された。博物学は万人にひらかれた『たのしむ学問』なのである。顕学・荒俣宏が案内する博物学入門の決定版。
目次
第1章 探検博物学のあけぼの
第2章 世界をかけめぐる十八世紀博物学
第3章 博物学の熱中時代
第4章 地球観光旅行としての博物学
第5章 自然物の体系化
第6章 分類学の完成
第7章 進化論の衝撃
第8章 江戸の博物学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
9
純粋に子供の頃に戻れる本でした。探検記を読むドキドキ感ですね。あくまでも触りしか述べられていないので、これをとっかかりに次は類似書もしくは専門書に進みます。2012/08/18
∃.狂茶党
4
タイトル、「博物学の世紀」の部分が本来のタイトルなのでは、後書きから言えば、探検の文字があってもよさそう。 読書家のアイドル荒俣宏、この本では後書き以外は荒俣キャラとして語らず、博物学の案内に徹している。 すべてがカラーではないものの、カラーも含めて、博物図譜も豊富。 荒俣宏がいくつか出している、博物学本への入り口として書かれたんだろうか。 最近普及版が出たものも含め、博物学コレクターの面目躍如。 後書きによれば、海沿いの生き物を記録し続けているという。 それはどこかでまとめられてるのだろうか。 2021/12/09
デナーダ
1
深く熱中2020/06/15
小林ミノリ
1
観光の始まり、博物学の起源、未知の領域におもむき、自然や生物の驚異を記録し持ち帰る原初博物学は知の快楽を追求する道楽であったのだ。
ヒコ。
1
キャプテン・クックからダーウィンまで、冒険と収集の時代、博物学の時代から進化論の時代へと変わる世界を描く。それにしても荒俣宏さん、何をどこまで知っているのだろう。知の妖怪だなあ2014/01/16