角川選書<br> 大モンゴルの世界―陸と海の巨大帝国

角川選書
大モンゴルの世界―陸と海の巨大帝国

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  • サイズ B6判/ページ数 327p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784047032279
  • NDC分類 222.6
  • Cコード C0322

内容説明

歴史は、しばしば誤った事を伝える。破壊と殺戮というモンゴルのイメージもそうである。しかしその実像は、たぐいまれな統治方法・経済政策などによって東西ユーラシアを陸と海とによって結んだ世界国家であった。本書は、全く新しい発想によって描かれた「大モンゴル国」の壮大な叙事詩である。

目次

序章 失われた時をもとめて(歴史のみちのり;世界史をどうみるか;モンゴルの世紀)
第1章 中央ユーラシア世界(遊牧と農耕;遊牧国家の成立;東方の草原国家;遊牧民がつくる歴史;モンゴルへの道)
第2章 モンゴルの出現(チンギス・カンの不思議さ;モンゴル帝国の原像;なぜ金国へ進攻したか;草原とオアシスの王者)
第3章 西暦1260年(悲劇への序曲;挫折への前史;クビライの登場;兄弟の対立;モンケの南征;帝位継承戦争;アイン・ジャールート)
第4章 あたらしい世界国家像(帝国のあたらしいかたち;多元国家への変身;中国統合;陸から海へ;クビライの世界帝国;国境のないユーラシア)
終章 薄明のなかへ(暗転の構図;その後のユーラシア)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キャプテン

32
★★★☆☆_「世界はきっと、ぼくのものフェア」第七弾、モンゴル帝国編。ユーラシア大陸を蹂躙しつくしたといっても過言ではないモンゴル帝国。その版図は、地球上の1/4を埋め尽くした。あり得ないでかさ。その強さがどこから生まれたのか、農耕の民と対をなす遊牧の民の文化に触れることができる一冊。この本を読むには、かなり予備知識がいるので、おすすめできるシロモノではなかったが。モンゴル帝国に思い馳せれば、草原の勇ましい風がふく。モンゴル帝国の流れに乗って、ふたたび西に、西に向かおう。その先に待ち受けるのは、あの聖地。2019/10/26

Shun

0
話の軸がよく見当たらないまま読了してしまった。せめて年表などでどのころの話をしているのか示されていればまだ理解できたかな、という印象。2017/05/23

0
ユーラシアの東西を結びつけたモンゴル帝国の出現した背景と、各地の文化とモンゴル文化の混淆を解説。古代は定住農業型中央集権国家が中心となって支配していたが、中世では飢饉や権利の分散が問題化したことで、兵力に勝る遊牧民族国家が台頭してきたと語る。近代以降の西洋主義の中で作られた「遊牧騎馬民族は野蛮で下卑」のイメージとは異なり、イスラム圏ではイスラムの、中国では王朝の、と各地のルールを自分たちの文化に取り入れることで、広大な一大文化圏を築いていった。それは、現代のグローバリゼーションとあまり違いが無いのでは。2011/06/20

yendo0206

0
この時点だとモンゴルでペスト云々というマクニール説への批判はなかったのね。2008/10/24

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