角川叢書
江戸の俳壇革命―芭蕉から蕪村登場

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047021471
  • NDC分類 911.302
  • Cコード C0395

内容説明

新天地の江戸にやってきた芭蕉は、宗匠という指導者になったにもかかわらず、即座にその仕事を放棄し、深川に隠棲してしまう。はたして、その原因は何だったのか―。芭蕉が活躍し、蕪村が登場するまでの江戸俳壇は、まさに下克上の時代。内藤家に代表される大名家の文化サロン、江戸と地方という俳壇の対立構造、江戸の宗匠たちの組織を崩壊させた『五色墨』の存在、江戸の札差・大口屋治兵衛らいわば素人俳人たちの活躍など、元禄から享保末期までの江戸俳壇を追い、変革の時代をとらえ直す。

目次

第1章 芭蕉の時代(芭蕉の深川隠棲;江戸の古参俳人離反)
第2章 其角・沾徳の時代と終焉(沾徳繁栄時代の概要;芭蕉発の点取俳諧の展開―其角の影響力;『五色墨』の実像―仙鶴の活動を視野に入れながら)
第3章 享保末期からの旅立ち(素人の芭風回帰―大口屋暁雨のケース;おしよせる波からの飛翔―江戸風から蕪村登場へ)

著者等紹介

楠元六男[クスモトムツオ]
1947年、鹿児島県生まれ。都留文科大学卒業。立教大学大学院文学部文学研究科博士課程後期課程中退。専攻は、近世文学、俳諧史。現在、都留文科大学大学院教授。2007年『芭蕉、その後』(竹林舎)で、第29回角川源義賞、伊賀市芭蕉祭「文部科学大臣賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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