角川叢書
『おくのほそ道』時空間の夢

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  • サイズ B6判/ページ数 233p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047021396
  • NDC分類 915.5
  • Cコード C0395

内容説明

四〇〇字詰め原稿用紙にしてわずか四〇枚ほどの『おくのほそ道』はどういう点で日本を代表する名作といえるのか。それを探るために、文学としてのアプローチをはじめ、史学・民俗学・宗教学・認知科学などの成果を取り入れ、漂泊観・文学空間をキーワードに広く文化史的にこの作品を分析する。連句の展開との相似という視点では“曖昧の美学”の追究、“意味の焦点”の連続性を提示し、外国文学や映像文化などとの比較文化論の観点からは“漂泊遍歴民”ではない“遍歴遊行民”としての芭蕉を浮き彫りにするなど、さまざまな方法を通して、『おくのほそ道』は日本人の精神の基本にかかわる言語空間である、ということを明らかにする。

目次

第1部 『おくのほそ道』と日本文化論(『おくのほそ道』序章の漂泊観;『おくのほそ道』の文学空間―短詩型的紀行文学としての特質;『おくのほそ道』を連句的に読む―主題・構成論へ向けて)
第2部 比較文化論の視点から(芭蕉とアンデルセン―『おくのほそ道』の比較文学的考察;遊行と漂泊―芭蕉と金笠;マンガ『おくのほそ道』論―言語文化と表象文化)

著者等紹介

堀切実[ホリキリミノル]
1934年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。フェリス女学院大学助教授、早稲田大学教授を経て、早稲田大学名誉教授。専攻は、近世文学・俳文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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