角川叢書<br> 連歌師宗祇の実像

角川叢書
連歌師宗祇の実像

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  • サイズ B6判/ページ数 292p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784047021075
  • NDC分類 911.2
  • Cコード C0395

内容説明

室町文化の花形、連歌を大成した宗祇。その謎多き生涯を究明した意欲作!父母の問題、青年期の衝撃、乱世に生き平和を希求した詩人の人間像に迫る。

目次

第1章 宗祇の父と母と
第2章 連歌師宗祇の登場
第3章 古今伝授前後
第4章 中央復帰とその活動
第5章 越路の旅を考える
第6章 山口下向と筑紫道記
第7章 宮廷連歌と新撰莵玖波集
第8章 新撰莵玖波集外伝
第9章 都の別れ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

4
室町時代に絶大な人気を博した連歌師宗祇が、如何にして技術を身に付け、貴族や武士に取り入ったのかを説く。連歌を読む為に必要な古典の知識教養を蓄え、連歌の会の進行を指導し、古典の写本を開いたのは、ひとえに室町時代の京都の文化人であった貴族や武士の力添えであった。また、それらを京都へと繋げる役割を持った連歌師は、必然的に旅を多くこなすようになり、旅の影響から連歌を作ろうとする試みも為された。旅の人生を生きた宗祇はその最もたるもので、死の間際でも連歌を続け、遺言は付句なのだから、本当にライフワークだったのだろう。2011/07/06

ナタネ油

3
著者92歳の遺作。選書だが、ほとんどが著者晩年の論文を初出とする。その後の研究で更新されたり否定されたりした点もある。だが、新出の善本の紹介によって、通説の解釈を改めた点など、学ぶところは多大。2021/09/08

山がち

1
「宗祇」という人物は、そもそも連歌師は様々に描かれる。「実像」があるのか疑わしいと思えるほどである。一番印象に残ったのは、宗祇自身の日記かもしれない。歌を日記に取り入れるのはよくあるものであるが、そこに句を歌と同等に入れるというのは、どうやら新しい試みらしい。宗祇自身の作風の変化にも触れているが、その長い半生の中、旅を繰り返しながら新しい境地へと変わっていく様子を追い続けるのは正直困難を覚えずにはいられない。また、新撰菟玖波集が非常に政治的な根回しなどが背景にあったということも、実に興味深いことであった。2013/10/13

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