出版社内容情報
「一カ月で子どもができなければ離婚」という賭けの期限が迫る中、
アナルドの胸中に湧き上がってきた感情は、
妻・バイレッタに対する溢れんばかりの愛と、
彼女を失うかもしれないという強い焦りだった。
一方でバイレッタもまた、夫に対する気持ちを整理しきれないまま期間が
過ぎていくことに一抹の寂しさを感じていた。しかしそれ以上に
彼女を突き動かすのは、夫への強烈な対抗心。
“私は、無料の娼婦じゃない”
賭けが終われば、夫とは対等。
堂々とその顔に離縁状を叩きつけてやるのだ、と。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キリル
12
元部下ウィードから情報を仕入れるアナルド。その後の参考にする相手を間違えたかも発言は面白かったです。難航する水防工事の調整のために秘策を講じるバイレッタ。さすがは裏の会頭。視察を終えて帰ってきたらクーデターの首謀者の容疑がかかってしまったスワンガン伯爵家。不穏な影をどう対処していくのか楽しみです。2025/06/29
花桃
6
クーデターの最高幹部の噂がたっているアナルド。複雑になってきました。「子供は出来ていない」に1票。それでも離婚しないと思います。根拠はありません。2025/06/08