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出版社内容情報
病気で死んだはずの高校生の俺・久々里志門が目を覚ますと、そこは見知らぬ舞台の上だった。
「貴方は私の魔法人形よ」
俺を目覚めさせたのは人形劇団の踊り子・リリシュカ。
未知の世界を生き抜くためにリリシュカの相棒の魔法人形・シモンとなった俺は、成績優秀ながら問題児でもある彼女に振り回されつつも、劇団が運営する学校で他の少女らとも交流を深めていく。
だがある晩、復讐依頼専門の始末屋組織という劇団の隠された顔を知ることになる。
昼の舞台と夜の依頼の成績で格付けされる少女たち。
リリシュカはその頂点である首席を狙うと言う。
俺は人殺しに躊躇しながらも、徐々に他の人形を超える力を発揮し始め――?
内容説明
病気で死んだはずの高校生の俺・久々里志門が目を覚ますと、そこは見知らぬ舞台の上だった。「貴方は私の魔法人形よ」俺を目覚めさせたのは人形劇団の踊り子・リリシュカ。未知の世界を生き抜くためにリリシュカの相棒の魔法人形・シモンとなった俺は、成績優秀ながら問題児でもある彼女に振り回されつつも、劇団が運営する学校で他の少女らとも交流を深めていく。だがある晩、復讐依頼専門の始末屋組織という劇団の隠された顔を知ることになる。昼の舞台と夜の依頼の成績で格付けされる少女たち。リリシュカはその頂点である首席を狙うと言う。俺は人殺しに躊躇しながらも、徐々に他の人形を超える力を発揮し始め―?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
52
面白かった〜! 正直言って分かりづらい部分や描写はけっこうあるんですよ。それを差し引いてもこの作品の世界観やシモンとリリシュカのバディものの良さを前面に押し出したアクション、そしてどんでん返しありのストーリーにどんどん引き込まれていきましたね。また、シモンの葛藤などの押さえてほしいポイントをキッチリ押さえているのも個人的にポイントが高く、これは続きが楽しみです。2025/05/16
よっち
25
高校生で若くして病死した結果、人形劇団の踊り子リリシュカの魔法人形として目覚めたシモン。彼女の相棒として未知の世界を戦い抜くファンタジー。成績優秀で問題児でもある彼女に振り回されながら、劇団が運営する学校で他の少女らとも交流を深めるシモン。一方で復讐依頼専門の始末屋組織という劇団の隠された顔や、昼の舞台と夜の依頼の成績で格付けされる少女たちの境遇や、リリシュの過去悲劇と復讐の想いを知って、状況次第で敵味方も二転三転していく中で変わっていくシモンの心境と、共に戦いながら育まれていく絆がなかなか良かったです。2025/04/24
真白優樹
12
復讐依頼専門の始末屋組織の裏の顔を持つ人形劇の劇団の少女の元に魔法人形として転生した少年が、少女とバディを組み始まる物語。―――この昏く重い世界、繋がるのは痛みにて。 命が簡単に死に、意外と闇が深い世界の中でバディとして、殺人に思い悩みながらも頑張る物語であり、昏めな世界観だからこそ絆がより映える物語である。目指すのは復讐、何を置いても。その裏に巡るは死んだ筈の兄の思惑。まだまだ予断は許されなさそうな中、二人はバディとしてどんな依頼と向き合う事になるのだろうか。 次巻も勿論楽しみである。2025/04/26
みやしん
5
構想した世界観をセルフ忠実に守ったダークゴシック。黒幕の思惑が不透明なのはこれからだとしても、悪党の言う身体的弱者に労働を担う手段の構築など、現実世界の社会問題提起にもリンクしながらも世界の一角で起きた陰謀とそれを誅する仕事人の物語に落とし込んだ良作。ヒロインの方が芯がしっかりしていて、転生前の倫理に縛られる設定自体は良かったけど思慮しているようでキャンキャン吠えているだけにも思えた。誰しもが思うであろうお約束どおりの幕引きも良かった。2025/06/12
史
3
(あとがきがない。かっこつけちゃってな。けっ)ジャンルとしてはバディな物語。業を背負う少女と自動人形の裏稼業。命がとても軽い。だからこそ誰しもが復讐という手段を取るものなのかな。世界観はちょっと複雑。近代で従属国。陰謀のためにはしょうがないとはいえ、表に出ている部分で魅力的なのですから背景や世界観は凝りすぎなかった方が読みやすかったかな。それでも、悪くない。……しかしまあこのご時世にこの壮大なものを完結までもっていけるのでしょうか……。ここは感想ありますけどもアマゾンのレビューはないですし……。2025/07/23