出版社内容情報
ウォーカープラスで約400万以上のPVと大きな反響のあったコミックがついに書籍化。
「中学校2年生から高校1年生までのはっきりした記憶がない」と語る実際のエピソードを原案にして、漫画家にフルカラーで描いてもらった。
躁うつ病で狂いそうになりながらも、何とか生き延びてきた壮絶な日々は読むだけで心苦しくなる。
家族の不幸に無意識に追い詰められていた日々と、それにより発覚した躁うつ病との日々を綴ってもらい、その心情にぴったりな俳句とともにコミカライズ。
かなりエグいエピソードもあるが、しかし、彼女を救ってきたのは、俳句や俳句を通じて知り合った友人たちだったという。
苦悩を乗り切って何とか今も生きているということを、同じく双極性障害(躁うつ病)に悩む人にも届け、生きる力を与えたい。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぎじはしこ
1
家族との複雑な過去や双極性障害の症状についてはサラリと描いているが、本当はもっと重く苦しい日々が繰り返されてきたのだろう。だが、躁と鬱を行き来する不安定さに寄り添うように情景豊かな俳句が流れ込み、作者が俳句によって「生き延びてきた」ことが伝わってきた。俳句を通じて人と繋がり、自分自身の状況を客観視し、「書く」ことに意味を見出した時の世界が開かれたような描写が印象的。 専門医による認知行動療法や精神分析の歴史や背景の話は興味深く、俳人による解説では俳句の奥行きや豊かさに驚かされ、知りたいことが増えていく。2025/08/16




