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出版社内容情報
尸狼に招かれ、彼女の自宅に赴いた私・幽鬼は〈ゲーム〉の世界との関連を示すとある古書を見せられた。
この業界の成り立ちについて、尸狼はどうやら私よりも多くの知識があるらしい。
それを元に彼女は取引を持ちかけてくる。
自分の持つ情報と引き換えに、来るべき〈ふさわしき時〉に、尸狼を重用してほしいのだという。
〈ふさわしき時〉とはなんだ? やつはなにを知っているというのか?
彼女の要求にどう答えるべきか迷う中、私の左腕にさらなる異変、そしてトチノキ荘には怪しい影がまたひとつ……。
あるときは深緑の森で。
またあるときは深夜のアパートで。
それでも私は、死亡遊戯で飯を食う。
内容説明
尸狼に招かれ、彼女の自宅に赴いた私・幽鬼は“ゲーム”の世界との関連を示すとある古書を見せられた。この業界の成り立ちについて、尸狼はどうやら私よりも多くの知識があるらしい。それを元に彼女は取引を持ちかけてくる。自分の持つ情報と引き換えに、来るべき“ふさわしき時”に、尸狼を重用してほしいのだという。“ふさわしき時”とはなんだ?やつはなにを知っているというのか?彼女の要求にどう答えるべきか迷う中、私の左腕にさらなる異変、そしてトチノキ荘には怪しい影がまたひとつ…。あるときは深緑の森で。またあるときは深夜のアパートで。それでも私は、死亡遊戯で飯を食う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オセロ
47
今後への溜めがメイン。 とあるプレイヤーが創設し組織の〈密会〉に集まったプレイヤー達は様々な技術を使ってゲーム攻略を目指しだし。一方で次々と体に異常をきたしている幽鬼は左手に違和感を感じはじめて…。死亡遊戯もあるにはありましたが、これも含めて〈密会〉関連の話が殆ど。そんな中で死亡遊戯の先にあるものが明かされたのは驚きましたが、幽鬼のやることは変わらない。とは言えそろそろ派手な死亡遊戯を見たいところ。2025/03/03
よっち
27
尸狼に招かれて彼女の自宅に赴き、ゲームの世界との関連を示すとある古書を見せられた幽鬼。物語はついにゲームの根幹へと進む第8弾。この業界の成り立ちについてどうやらより多くの知識があるらしい尸狼から、情報と引き換えに来るべき時に重用する取引を持ちかけられる幽鬼。彼女の要求にどう答えるべきか迷う中、左腕のさらなる異変、そしてトチノキ荘には怪しい影が現れる展開で、99回クリアの達成者特典なども明らかになる中、ゲームの外で上手く立ち回ろうとするキャラも出てきましたけど、緊迫感のある死亡遊戯もなかなか良かったですね。2025/03/31
真白優樹
12
尸狼に招かれ家に向かった先、ゲームの裏側、運営の一端に触れていく今巻。―――明かされ始めた真実、その先に待つ敵対。 今まで謎だった遊戯の歴史、運営の正体にも触れ始める中、少しずつ遊戯の中で存在感を高めていく尸狼たちに幽鬼が敵対を選ぶ、新たな始まりと共に伏線が蒔かれる巻である。少しずつ不調も溜まり始める中、それでも挑み続ける遊戯の中、自身の思いも変わりゆく。自身の信念を曲げ敵を作ることを選んだ幽鬼の選択はあっているのか。どんどん不調が出ていく中、戦い抜けるのか。 次巻も勿論楽しみである。2025/06/09
椎名
9
面白くなってきた、きちんと第二部スタート感がある。これまで敵を作らず、利他主義でやってきた幽鬼が初めて敵を作り、初めて他者に対して嫌いだという感情を抱く。ゲーム回数は70回を越え、身体は少しずつだけれど明確に崩壊が始まっている。しかし幽鬼の心はそれに反比例するかのように人間らしさを育み、自分の楽しみや信念に沿って動くようになっている。淡々とこなしていたはずの日常化したゲームが熱を持ってきていて、こういう変化を遂げていくのかと思わされる。アニメも楽しみ。2025/02/26
冬野
8
シリーズ第八弾。新章のための布石が多く打たれる巻。作品全体の印象も当初からずいぶん様変わりした。〈達成者特典〉があっさり明かされたのも驚きだし〈密会〉のメンバーは何を企んでいるのか。幽鬼が誰かと明確に対立するのはなかなかに熱い展開。個人的には重要な局面はゲームの中で訪れる方が好みなんだけど、これはこれで嫌いではない。殺し屋稼業の面々は本筋にどう関わるのだろう。今後状況が大きく動きそうで楽しみ。あとファンタジーなエルフの格好に銃火器という組み合わせ、マニアックなツボを刺激してくる感じが良かった。星:4/52025/03/18