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出版社内容情報
12月の学校は、人が少なく静かだった。
受験勉強に取り組みながらも、青春の残り時間を儚んで、悠太と沙季は惜しむように登校を続けていた。
季節は廻り、受験が迫り、時の流れと抗えない変化の訪れを感じていく。
そうして今年も終わりを迎えようとしていた。
そんな中、太一と亜季子は受験を間近に控えた悠太と沙季を家に残し、綾瀬家の実家に帰省することに。
残された二人はまるで夫婦のような幸せな時間を過ごすことになり――。
二人きりの年越し、受験本番、卒業式、思い出の家族写真、合格発表、秘密の添い寝。
人生の壁を前に癒やし合う“兄妹”が次のステージへ向かっていく、恋愛生活小説、第13弾。
内容説明
二人の季節は巡り、二度目の冬が訪れる。これは高校生活最後の物語。12月の学校は、人が少なく静かだった。受験勉強に取り組みながらも、青春の残り時間を儚んで、悠太と沙季は惜しむように登校を続けていた。季節は廻り、受験が迫り、時の流れと抗えない変化の訪れを感じていく。そうして今年も終わりを迎えようとしていた。そんな中、太一と亜季子は受験を間近に控えた悠太と沙季を家に残し、綾瀬家の実家に帰省することに。残された二人はまるで夫婦のような幸せな時間を過ごすことになり―。二人きりの年越し、受験本番、卒業式、思い出の家族写真、合格発表、秘密の添い寝。人生の壁を前に癒やし合う“兄妹”が次のステージへ向かっていく、恋愛生活小説、第13弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
12月。受験勉強に取り組みながらも、青春の残り時間を儚んで惜しむように登校を続けていた悠太と沙季。人生の壁を前に癒やし合う兄妹が次のステージへ向かっていく第13弾。登校する生徒も少なくなる中で、時の流れと抗えない変化の訪れを感じていく2人。太一と亜季子が悠太と沙季を家に残し、綾瀬家の実家に帰省しての2人きりの年越し、受験本番、卒業式、合格発表、秘密の添い寝と、らしいスタンスで高校最後の思い出を積み重ねたり、しっかりと家族と向き合う2人の姿がとても素敵で、奈良坂さんや丸と一緒に計画する卒業旅行も楽しみです。2025/02/23
わたー
18
★★★★★ついに卒業か。これまで彼らの人生のほんのひと時を垣間見せてもらってきたが、大きな節目にも立ち会わせてくれるとか、著者の感じている親目線に読者も自然となっているように感じて、非常に良かった。また、高校三年生の三学期という、高校生活の中で一番特殊で特別な期間の空気感の描写がべらぼうに上手くて、私が高校生だった時なんて遥か記憶の彼方だったのに、自然と当時のことを想起させられたほどだった。この彼らがこの世界のどこかにいてもおかしくないと思わせてくれるリアリティの構築、2025/03/11
真白優樹
16
年末、受験本番が迫り卒業までを描いていく今巻。―――最後の時間、その中で示すのは親への感謝。 実親との対決も乗り越えいよいよ受験本番、となっていく巻であり高校生活最後の時間を少ししんみりとした空気の中で描いていく巻である。これまでもこれからも。一度だけの不自然な感謝を示し、いよいよ大学生活への準備も整い、踏み出すのは友達に変化の証を見せる為。次巻、いよいよ高校生活を超え大学生へ。環境のなにもかもが変わる中、二人はどんな関係になっていくのか。あの日見た夢は現実となるのか。 次巻も勿論楽しみである。2025/03/13
れっちん
13
二度目の冬 ついに大学受験を迎える2人 残り少ない高校の日々、二人はその時を惜しむように、また慈しむように。 ついに卒業、二人の新たなステージを迎える。 今巻もラストシーンの余韻が本当に素晴らしい。 次巻が楽しみでならない。 義妹生活、その意味がすこしずつ見えてくる。 本当に素晴らしい1冊だった。 2025/02/25
とってぃー
12
高校生活の充実さが伝わる1冊! 受験と卒業、次のステップへ向かう本巻。2人の変わったところと変わらないところを友人たちの会話から思い出せてしみじみとしました。そして、家族に向き合う姿も素敵で、しっかり家族になれたんだと感慨深くなりました。次巻の卒業旅行楽しみだ〜!2025/02/25