出版社内容情報
「青薔薇骨董店」を訪れた画家の青年が話す「郊外の館で出会った不思議な女性」。
彼女は芸術家の命を吸い取るという妖精・リャナンシーかもしれない。
妖精の影を追い、ローザとアルヴィンは列車に乗って郊外の屋敷を訪れるが、そこで彼らを待っていたのは
やけにうわついた貴族の青年たちと、背徳の宴だった――危険に満ちた館から
アルヴィンとローザは無事に帰ることができるのか? リャナンシーの正体とは?
アルヴィンの幼少期の謎も語られる、
アンティークと妖精が交差するフェアリーテイル第5巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
幸音
4
原作積読。妖精界に迷い込んで戻ったら年齢が逆転したグレイ兄弟の確執。ローザの旅行服(表紙)や晩餐会のドレス(特典カラーイラスト)が可愛くて、それぞれカラーで見られて嬉しい。ボタニカルアートの鑑定に来店した女性から始まり、リャナンシーに会える会にキャストとして招待されたアルヴィンとローザ。招待客の中には弟のクリフォード伯爵の姿も。クリフォードが労働階級のローザの所作を生真面目に褒めまくるシーン好き。初対面の女性は良いところを褒めればなんとかなると思ってる、と素直に口にするところも。巻末のデフォルメ可愛い。2024/12/22