出版社内容情報
ある小学校で、小学6年生の児童が学校の屋上から飛び降りた。
児童の名は紫村俊介。命こそとりとめたが意識不明の重体で、現場に残された遺書からいじめを苦にしての自殺未遂と推測された。
そして、遺書にはいじめの加害者として青空茜の名前があった。
母親の青空翼は娘を問い詰めるが、茜は頑としていじめの事実を認めない。
そんな茜の態度に引っ掛かりを覚えつつも、翼は娘を信じることにする。
なぜなら、紫村俊介はかつて茜をいじめていた子だったからだ――。
果たしていじめの本当の「加害者」は誰なのか。
ヒット作『娘がいじめをしていました』に続く、いじめ問題のタブーに切り込んだセミフィクション。
【解説】須永祐慈(NPO法人ストップいじめ!ナビ副代表)
【「シリーズ 立ち行かないわたしたち」について】
「シリーズ 立ち行かないわたしたち」は、KADOKAWAコミックエッセイ編集部による、コミックエッセイとセミフィクションのシリーズです。本シリーズでは、思いもよらない出来事を経験したり、困難に直面したりと、ままならない日々を生きる人物の姿を、他人事ではなく「わたしたちの物語」として想像できるような作品を刊行します。見知らぬ誰かの日常であると同時に、いつか自分にも起こるかもしれない日常の物語を、ぜひお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぷりたかま
2
★★★2025/07/18
必殺!パート仕事人
1
誹謗中傷は本当に罪が深い。SNSの投稿時間なんかから、犯人が小学生かどうか調べられなかったのかな。なりすましは実害が大きすぎる。2025/04/04
エビ
0
図書館の電子書籍サービスで読んでみた。一昔前ならこのようなテーマで描かれた作品が出るなんて全く予想できなかったけれど、今はさまざまな立場の人を想定し、幅広く理解することを求められているからか、このような一つの答えに収束しないお話に触れること増えてきた印象。いじめってなんで起きるんだろう。個人的な要因と環境的な要因のどちらにも目を向けて初めて対応できるものなのかな?と個人的に思う。そしたらいじめの対応としては本人の性格や個性として片付けるのはよくない。漫画を通してあれこれぐるぐる考えるきっかけになった。2025/11/09




