出版社内容情報
男爵内定のお披露目を乗り越え、年末を忙しく過ごす魔導具師のダリヤ。
それはロセッティ商会も例外ではなく、仕事納めを前に慌ただしくも、どこか浮き足立った雰囲気だった。そんな中ダリヤは、ヴォルフとの『冬祭り』の約束を心待ちにするとともに、冬祭りのプレゼントを贈れる相手が増えたことに喜びを感じていた。
今年一年で広がったダリヤの縁――その縁で彼女もまた、周囲からたくさんの“贈り物”を受け取ることになる。
「プレゼントが増えたね、ダリヤ」
そして訪れた冬祭り、ダリヤとヴォルフは屋台を巡り、一年を締めくくる。迎える新年にダリヤが祈るのは――。
「共に、笑って過ごせますように――」
それぞれが過ごす年末年始は……? 魔導具師ダリヤのものづくりストーリー、気持ちを新たな第十一弾、開幕!
小説11巻に、「甘岸久弥書き下ろし短編」「公式4コマ『まどダリ』」「キャラクターデザイン」などを収録した、豪華フルカラー小冊子付き特装版!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しましまこ
14
今回もきっちり笑って泣いたよ。2024/12/22
まりもん
12
今回はルチアが作製した夜着が遠征夜着が魔物討伐部隊で活躍。途中で囮服扱いとか脱線して遠征夜着を着てモモンガみたいになって遊んでいる様子が楽しそう。小冊子のマンガも短編も楽しめた。2024/12/02
はなりん
11
シリーズ11巻。イルマとマルチェラに無事双子が誕生。ベルジーニ様と奥様との対面が良かった。ダリヤを核にした人の繋がりがどんどん広がって、心強い。ラストの番外編でとうとうカルロさんの最期が…。ダリヤに伝えられなかった母の事が気になる。まだ本編では出てきてないですよね?カルロを死に追いやった公爵も、ダリヤが男爵になったら出てくるのかしら?ヴォルフとダリヤの仲は中々進みません。どっちもどっちだけど、そろそろ少し進展してもいいのでは。2025/03/23
オノなコマキ
8
12巻目、既刊全て読了。ほんと、お前ら中学生か!?という展開が続く中、皆で外堀を固める人たちの山・山・山!笑 お互い、その初々しい想いを成就させるのだよ。そして双子ちゃん誕生!ベルニージ様のシーン、電車の中で涙がにじんでしまった…そして、そのままカルロパパの回想で、再び涙が。本当に、もう少し長生きしてほしかった。そしてダリヤにその思いを伝えさせてあげたかった。パパが守りたかった愛し子を、貸しをした人たちが守ってくれると思う。早く12巻が読みたいぞー。2025/01/22
雪見だいふく
7
ダリヤとヴォルフの関係は、外野が外堀全周埋め立てちゃった感じ。個人的には2人の関係に決着付く時は、物語が終わるときなのかな、と思ってしまうのだけど、作者様の考えは如何に。 今回はアレな衣装群が出来上がったけど、ルチアちゃんも悪いと思う(笑) 祝!イルマさん家の双子ちゃん誕生。イルマさんの危機に関するアレコレがあった時期から考えると、改めて巻数進んでいる割には物語内の時間経過がそれ程経っていない事が分かり、起きた色々考えると凝縮されすぎだと思う。 カルロさんの最期の話は(泣)心残りありすぎだよねぇ2025/01/27