ＭＦ文庫Ｊ カルネアデス〈３〉空白の聖女と林檎の片割れ

綾里 けいし【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2024/11発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 296p／高さ 15cm
• 商品コード 9784046834768
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

「天使」「悪魔」「獣人」「吸血鬼」「人間」。匣庭に住む五種族の関係は、衝撃的な惨劇をもたらした吸血鬼殺人事件によって大いに荒れていた。そんな中、悪魔の代表『魔王』の城へ向かった『聖女』ジェーン・ドゥが失踪する事件が起こる。さらに五種族の代表全員も、同じく姿を消したことが明らかに。天使警察・エルと、気弱な悪魔・イヴのバディは、ジェーン・ドゥの従者リリスと捜査を開始。しかし天使警察本部が、何者かに操られた人間の群衆によって襲撃されてしまう。糾弾をされた、失踪事件を起こした犯人は─「天使警察のエル・フラクティア」。企みと裏切りが交差する匣庭で、物語は何処に向かう？

内容説明

「天使」「悪魔」「獣人」「吸血鬼」「人間」。匣庭に住む五種族の関係は、衝撃的な惨劇をもたらした吸血鬼殺人事件によって大いに荒れていた。そんな中、悪魔の代表『魔王』の城へ向かった『聖女』ジェーン・ドゥが失踪する事件が起こる。さらに五種族の代表全員も、同じく姿を消したことが明らかに。天使警察・エルと、気弱な悪魔・イヴのバディは、ジェーン・ドゥの従者リリスと捜査を開始。しかし天使警察本部が、何者かに操られた人間の群衆によって襲撃されてしまう。糾弾をされた、失踪事件を起こした犯人は―「天使警察のエル・フラクティア」。企みと裏切りが交差する匣庭で、物語は何処に向かう？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[オセロ]

これは完全に予想外の展開。 教会の貴人のジェーン・ドゥの失踪の捜査を進めたエルとイヴが辿り着いたのは5種族全ての代表が失踪しているという驚愕の真実。このことを皮切りにエルとイヴの目的の世界の真実が徐々に輪郭を帯びてきて。ラストは物語の根底から覆すようなものでしたが、最初の頃よりワクワク感が薄れてきたので次巻を買うかは迷いどころ。

2024/11/27

[よっち]

衝撃的な惨劇をもたらした吸血鬼殺人事件により、大いに荒れる五種族の関係。そんな中『魔王』の城へ向かった『聖女』ジェーン・ドゥが失踪する事件が起こる第3弾。さらに五種族の代表全員も、同じく姿を消したことが明らかになり、ジェーン・ドゥの従者リリスと捜査を開始するエルとイヴ。しかし信じるべきものを見失い衆愚と化した人々が扇動されたことで、天使警察本部が襲撃され、2人も窮地に陥っていく展開でしたが、愚直なまでの相手を想う気持ちに向き合った結末があって、ここからまた物語も大きく動きそうな今後の展開が気になりますね。

2024/11/24

[真白優樹]

聖女であるジェーン・ドゥが魔王を訪ねて失踪してしまう中、五種族の代表全員が失踪してしまう今巻。―――壊れ始める匣庭の中、紡がれた絆は解け行く。　前巻でエルが辿り着いた最悪の仮説。その仮説を辿る間もなく、更に混乱が巻き起こっていく巻であり聖女と、その林檎の片割れというエルとイヴコンビの似姿の顛末が語られる中でいよいよ全てが壊れ災厄の幕が上がる巻である。きっとここからが綾里けいし先生の真骨頂。五種族の代表と選ばれた少女達の代理戦争はもう間近。それはコンビ同士の激突を意味するのか。 次巻も勿論楽しみである。

2024/11/30

[椎名]

同時に姿を消した5種族代表と、ジェーンドゥの従者であり片割れであったリリスとその調査にあたるイヴとエル。そして登場したなんとも怪しいシュガーがまた可愛い。今後の展開のための一冊というところはあったが改めてイヴとエル、二人が共にいられることがどれだけ幸福なことなのか理解できる一冊だった。

2024/11/29

[タイコンデロガ級]

とても面白かったです。 一巻の頃からまぁなんかあるなと描写されてたジェーン・ドゥとリリスでしたが、まさかジェーン・ドゥが悪魔だったとは…。しかもノアとタイマン張れるくらい強いし。 一応まだ死んではいないようなので、ジェーン・ドゥとリリスがまた再会できる日が来てほしいと願います。 次の女王を冠が選ぶという、少女戦争。エルとイヴがさらに信頼を深めていく中で、おそらくその候補として選ばれている2人は… 次巻以降がとても楽しみです。

2025/01/03