出版社内容情報
序文より
ネトゲ戦記──または私はいかにして高校を中退して伝説のネットゲーマーとなり、ゲームクリエイターになってベンチャー会社を立ち上げたら裏切られて死にかけて、7年かけて逆襲し6億円をゲットしたか。
内容説明
一般人男性が最高裁で6億円を勝ち取るまでの実話。勉強嫌いで進学校を中退した“彼”はネットゲームでその才能を開花させる。ゲーム会社に就職しゲームクリエイターの道を歩み始めた“彼”。時は流れソーシャルゲーム黎明期の2012年。彼らのチームは所属する会社に見切りをつけベンチャー会社として独立する。開発したゲームは大ヒットし興した会社は急成長するが共同創業者の裏切りにより“彼”は会社を追放されてしまう。全てを失った“彼”はいかにして七年に及ぶ法廷闘争に勝利できたのか。
目次
第1部 ネトゲ編(生い立ち;はじめてのMMO;UltimaOnline ほか)
第2部 起業編(SEGA;Travianとブラ三のむかしばなし;ブラウザ三国志と論功行賞 ほか)
第3部 裁判編(はじまりの日;録音;谷直史さんの不正な新株発行 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
petitlyz
16
珍しく、あまり本を読まない息子から回ってきた本。暇空さんのことは都知事選に立候補したり、国家賠償請求勝訴など存じ上げている。どのように現在の暇空氏が出来上がったのか一部がわかる。ゲームの部分はほぼわからないので流し読み。その後の裁判となる会社設立のくだり、80ページのところでビックリした。暇空氏がとった対応にも、会社の責任者である社長の無謀さにも。そして社長サイドの裏切り。その後の裁判の部分も難解な箇所が多かったが、肝の据わった人物という点が際立っていた。もし次作が出るなら、手に取る機会があれば読みたい。2024/07/19
キタ
14
リハックで石丸山との対談で初めて存在を知る。その時のインパクトがすごかったので、調べててたら何と都知事選に立候補するのを知っていくつかYouTubeを観て興味を持ってたら、定期巡回してるリアル書店でノンフィクションコーナーでこの本を発見。1部のネトゲ時代の章は、全くゲームをやらない自分としては言葉の意味がわからない言葉ばかりなので注釈読んでやっと少し理解できる。2・3部の起業編、裁判編は楽しく読めた。2024/06/23
hnzwd
13
オンラインゲームでトップランナーとして活動していた著者がゲーム会社に就職。そこで出会った人物とのITベンチャーの立ち上げを巡る裁判の経緯を記した一冊。物事を自分の物差しで評価し、おかしい事にはおかしいとしてとことん突き詰めるスタイルは、、敵を作るよなあ。裁判を巡るギリギリのところあたりはどう考えてもおかしい、と筆者側に立って読んでしまう。それでも完全勝利とはなりにくい裁判ってのも考えちゃうよなあ。2024/12/31
ABCorenge
11
一部界隈でよく炎上してるのを眺めてたら、不穏な経緯でとある書店が取り扱い中止になった、など曰く付きで話題になってたから読んでみた。たぶん、著者は同じ年齢層。一種の天才なのだろう。企業編、裁判編は読み応えある。わからせゲームとはよく言ったもんだ。すでに若者とは言えない年齢だが、腐敗した役人やメディアを壊滅させる、風雲児の誕生をみているのかもしれない。著者の今後に期待。応援している。2024/02/23
ルミナス
9
22 戦争とは「終わらせる」ことが必要であること。終わらせるためには「相手の心をへし折る」ことが必要であること。こころをへし折るためには「お作法どおりに普通に戦っていては不可能で、圧倒的な差や恐怖を叩き込む必要があること」。多くのことに彼は気づいた。はじめて「仕留めた」経験が、彼を育てた。2024/04/26