出版社内容情報
舞台は2022年の日本。政府が人間と「カイジン」の共存を掲げてから半世紀を経た混沌の時代。カイジン差別撤廃を世に訴える中学生・和泉葵は一人の男と出会う。
彼の名は、南光太郎。彼こそは次期「創世王」候補、「ブラックサン」と呼ばれる存在であった。
半世紀の歴史に隠され続けた、創世王とカイジンの真実。
そして、その間幽閉され続けたもう一人の創世王候補、秋月信彦=「シャドームーン」。
3人の出会い・再会は、大きな時のうねりとなって人々を飲み込んでいく――。
内容説明
舞台は2022年の日本。政府が人間と「カイジン」の共存を掲げてから半世紀を経た混沌の時代。カイジン差別撤廃を世に訴える中学生・和泉葵は一人の男と出会う。彼の名は、南光太郎。彼こそは次期「創世王」候補、「ブラックサン」と呼ばれる存在であった。半世紀の歴史に隠され続けた、創世王とカイジンの真実。そして、その間幽閉され続けたもう一人の創世王候補、秋月信彦=「シャドームーン」。3人の出会い・再会は、大きな時のうねりとなって人々を飲み込んでいく―。
著者等紹介
和智正喜[ワチマサキ]
小説家。漫画原作者。ゲームシナリオライター。脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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辺野錠
3
あの名著「仮面ライダー1971-1973」の和智先生が再び仮面ライダーを書くという訳で手に取る。史実を思わせる要素を取り入れているのが仮面ライダーのドラマを飛び越し伝奇の領域に踏み込んでいた。登場人物のバックグラウンドがしっかり書き込まれているのがドラマを重厚にしていた。特にカイジンヘイトを振りかざす井垣の真実は強烈に印象に残った。2024/04/12
こうず
1
特撮ドラマ「仮面ライダーBLACK SUN」のノベライズ。大筋ではドラマ版に沿いつつその欠点を洗い直して再構成した結果、人間と怪人が混在する架空の昭和史、さらには日本史そのものを大胆に読み直した歴史改変SF伝奇として非常に面白く仕上がっている。その果てに提示される、日本人の血脈が持つ過酷な宿命を「差別との戦い」という己のテーマに収斂させていく救いのなさは、差別という行為の愚かさをドラマ版以上に示すと同時に、本作を単なるノベライズの域に留まらない傑作として押し上げているように思う。2024/04/07
ミッキーの父ちゃん
0
ノベライズ本と言うよりは、映画ベースの換骨奪胎新作と言った感じでしょうか… 中々面白かったです☺️2024/04/26