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出版社内容情報
杜(ド)家の娘・潔娘(ゲリョン)は兄に可愛がられて育ったが、兄嫁や親戚に結婚を勧められることに嫌気がさしていた。
そんなある日、川辺で見つかった女性の遺体に儀式を行う女性霊媒師と出会う。
突如現れた小さな手形や誘拐・人身売買など、女性に対する様々な事件の秘密が明かされていく。
差別と権力、鬼神と迷信、台湾に古くから存在する社会現象の裏側に、女性の視点から迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
28
台湾の伝奇なのかな?時代は清朝。女性の地位が低い中、主人公の女の子は纏足せず、自分らしく生きたいとどこか願っているようだ。その中で起こる不思議なお話。上巻では淡々と物語が進むので怖い雰囲気もなく、何やら不思議だなぁという印象と当時の台湾もまだ女性の地位や立場が特に結婚などすれば跡継ぎとして男の子を産まなきゃならないなどプレッシャーを掛けられて生きてきたんだなぁ。下巻で物語の着地をどこに持っていくのか気になるところだ。2025/07/10
くたくた
27
コレも登録もれ。台湾の漫画家さんの作品。纏足をしなかった足の大きなおてんばな娘が主人公。
スゲ子
9
清朝末期の台湾が舞台のホラーミステリーなんだけど…幽霊よりも強烈な男尊女卑と家父長制の方がよっぽど怖い!!主人公は何故か纏足してないお嬢さま潔娘。読み書きできるし1人であちこち出かけるし当時としてはかなり自由な女の子。でも結婚したらお義姉様(兄嫁)みたいに男の子を産むことしか考えられなくなるの?とかそもそもこんな「大きな足」ではまともな結婚無理なのでは?とか悩み多い。そんな彼女が遭遇する女性変死事件、人身売買、子どもの幽霊、そして謎めいた女道士…がんばれ少女探偵潔娘!2023/08/17
kokekko
8
台湾の歴史漫画! 今まで全く読んだことのないジャンルの漫画だったので興奮した。女性が女性であるというだけで不条理な苦しみを負わされるのは今でも同じだけれど、その程度が今よりぐんとひどかった清の時代の(といっても近代ではある)物語。民間伝承などのエピソードも楽しい。続きも読む。2023/10/05
suisei214
6
清朝の女性哀史 先日女書を取り上げた番組で女子を妊娠したので堕胎し離婚した女性がいた… 現代も続いてるこの悪習が本当に怖い 日本もその傾向が令和にも続いてる 早く絶ちきれますように 潔娘さんは可愛い2023/09/03